「何が何でも勝ちたかった」 阪神・村上がトラウマ拭う完封劇

2026/07/26 22:34 

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 ◇○阪神1―0巨人●(26日・甲子園)

 九回、リードはわずかに1点。完封を目指す阪神の村上頌樹は、無死一、二塁で最も相手にしたくない強敵と相対していた。24日、完封目前の才木浩人から起死回生の逆転2ランを放った巨人の4番・ダルベックだ。

 再び試合をひっくり返そうと右打席で構えるダルベックに、村上が思っていたことはいつもと同じだった。「しっかり丁寧に投げる」。1ボールからの2球目、捕手の要求通りに外角低めへとカットボールを投じ、「注文通り」の併殺に打ち取った。

 最大の窮地を脱した後も抜かりなかった。2死三塁で迎えた佐々木俊輔にも厳しいコースを突き続け、最後は内角に鋭く落ちる球で空振り三振に。24日は一瞬でため息に変わった「あと1球」コールが、この日は勝利を喜ぶ大歓声になった。

 低調な打線がたたって首位を争う巨人に連敗していた中、この日も援護は佐藤輝明がソロでもたらした1点のみ。それでも持ち味の制球力を生かした投球で、虎の子の1点を一人で守り切った。

 これでチームは、前半戦を同率首位で折り返すことに。村上は「ファンの皆さんに嫌な気持ちでオールスターブレークに入ってほしくなかったし、何が何でも今日は勝ちたかった」と、完封よりもチームの勝利を喜んだ。トラウマを拭い去るような力投に、チームもファンも救われた。【吉川雄飛】

毎日新聞

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