健大高崎の「二刀流」 佐藤が2度目の零封&決勝打 夏の甲子園

2026/08/20 16:25 

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 ◇高校野球・夏の甲子園準決勝(20日)

 ◇○健大高崎(群馬)1―0天理(奈良)●

 スコアボードの2カ所に、再び同じ名前が並んだ。健大高崎の佐藤麻恩は、2回戦の東海大甲府(山梨)戦に続いて「4番・DH」と「先発投手」の二刀流で出場し、投打のヒーローになった。

 一回、まずは相手の攻撃をゼロに抑えて無難に滑り出すと、直後に打者として見せ場が訪れた。

 四球と安打で1死一、二塁になって打席へ。「強気で、初球から」とやや外角のボールを強振し、鋭いゴロがあっという間に一、二塁間を抜けていった。二塁走者が生還し、先制の適時打になった。

 自らの援護を受け、投手としてもマウンドで勢いに乗った。二回からは「低めに決められた」と振り返るスライダーで打たせて取り、テンポ良くアウトを重ねて相手に反撃の隙(すき)を与えなかった。

 リズムが変わりかけたのは、七回だった。この試合初めて、先頭打者に安打を浴びて出塁を許した。

 すぐさま、ベンチから伝令が送り出されてマウンドに仲間が集まった。「想定内。全力で腕を振ろう」と確認し合い、「相手に流れを渡さない」とギアを上げた。

 無死一塁で相手打者が犠打を試みた打球は、一塁側へのフライに。自ら突っ込んでスライディングキャッチし、進塁を許さなかった。次打者をスライダーで空振り三振に仕留めると、最後は力勝負を挑み、連続三振で切り抜けた。

 八回途中無失点で救援に託し、投手としての役目を果たした。九回は相手の2死満塁の好機では手を握って見守り、「(勝利の瞬間は)『おっしゃー』と思った」。春の選抜は優勝経験がある健大高崎だが、夏は初めての決勝進出を決め、笑顔がはじけた。

 「(さらに)新しい歴史をつくって、健大高崎の名前を広げたい」。2回戦と合わせ、今大会は13イニング余りを投げて無失点。これ以上ないほど頼もしい投打の大黒柱が、日本一をかけて強打の智弁和歌山に立ち向かう。【川村咲平】

毎日新聞

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