東京湾アクアライン、通行料金の変動幅拡大へ 最大1600円に

2024/12/03 20:25 

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 千葉県や国土交通省などは3日、県庁で東京湾アクアライン交通円滑化対策検討会を開き、時間帯に応じて変動するアクアライン(全長15・1キロ)上り線(木更津市から川崎市方面)の通行料金の社会実験について、変動幅を拡大する方針を決めた。また、下り線でも新たに導入する予定。

 2023年7月下旬に始まった、時間帯で通行料金が変動する社会実験は、上り線の土日祝日に実施。県によると、23年度のアクアラインの1日の平均交通量は5万2800台と過去最多だった。しかし、最大料金の時間帯(午後1~8時)の交通量増加は抑えられ、前後の時間帯に分散傾向という。とはいえ、社会実験を始めた当初に比べると、分散は減ってきており、午後1~7時は依然として交通量が多い。

 そのため、更なる渋滞緩和策として、上り線の最大料金の時間帯を午後1~7時に短縮。料金も引き上げ、自動料金収受システム(ETC)搭載の普通車は1600円(現行1200円)にする。一方、午後7~8時は800円に、午後8時~翌午前4時は400円にそれぞれ値下げ。その他の時間帯は800円と変更はない。

 また、新たに下り線でも土日祝日に社会実験を導入する。ETC搭載普通車の料金は、午前5~7時を1000円に引き上げ、午前0~4時は400円に引き下げる。その他の時間帯は800円で変わらない。社会実験の新料金は25年4月1日~26年3月31日に導入予定。

 県道路計画課の木下博道副課長は「交通をより分散させ、渋滞を緩和していきたい」と話した。【近森歌音】

毎日新聞

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