通天閣が南海と資本提携 株式7割譲渡 万博後にエリア活性化へ

2024/12/04 14:14 

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 大阪・新世界の観光施設「通天閣」(大阪市浪速区)を運営する通天閣観光と南海電鉄は4日、資本提携で合意したことを明らかにした。通天閣観光は株式の約7割を南海に譲渡する。訪日外国人が順調に増加する中、経営の安定化を図り、長期的な観光発展を目指す。

 関係者によると、通天閣の入場者は2023年度に約137万人と新型コロナウイルス禍前の水準を上回った。訪日外国人増加に加え、25年には大阪・関西万博があり、さらなる集客を見込んでいる。通天閣観光は、万博後の新世界エリア活性化を見据え提携を模索していた。

 通天閣は1912年、当時日本一の高さ(75メートル)の塔として開業。43年に火災で焼失したが、戦後の56年に現在の2代目が再建された。【面川美栄、中田敦子】

毎日新聞

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