6月の食品値上げ1932品目、前年の3倍 分野別では調味料が最多

2025/05/30 15:04 

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 帝国データバンクは30日、6月に値上げされる食品が1932品目になると発表した。前年同月の約3倍に膨らむ見通しだ。値上げ品目数は6カ月連続で前年同月の水準を上回っており、今後の値上げ予定を含めると2025年の累計で既に1万6224品目となった。

 原料米の価格上昇で清酒製品が約2年ぶりに値上げとなるなど、コメ関連食品の値上げが目立っており、帝国データバンクは「値上げラッシュが本格化した22年(2万5768品目)に並ぶ水準となる可能性がある」としている。

 主要食品メーカー195社を対象に調査を実施。分野別で最も値上げ品目数が多いのは、香辛料やだし製品など「調味料」で962品目。即席麺やのり製品、パックご飯といった「加工食品」は755品目となった。「乳製品」が106品目と続いた。平均値上げ率は14%だった。

 今年10月までの値上げ要因(重複回答含む)を見ると、「原材料高」(98・0%)、「物流費」(79・7%)、「エネルギー」(66・7%)となった。「人件費」も53・6%が値上げ要因に挙げており、23年以降で最高となった。【嶋田夕子】

毎日新聞

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