赤沢氏が米国滞在を延長方針 財務長官らと詰めの協議へ 関税交渉

2025/06/28 23:19 

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 日米関税交渉のため訪米中の赤沢亮正経済再生担当相は27日、ワシントンでラトニック商務長官と約65分間、会談した。日本側は会談後、「米国の関税措置に関する日米の立場を改めて確認し、貿易の拡大、非関税措置、経済安全保障面での協力などについて実りある議論を行った。引き続き、日米双方にとって利益となる合意を実現できるよう、日米間で精力的に調整を続ける」とのコメントを発表した。

 赤沢氏は日本時間29日に帰国予定だったが、政府関係者によると、ベッセント財務長官らとの詰めの協議をするため、滞在を1日以上延長する方針という。

 トランプ政権が自動車関税や「相互関税」を発動した4月以降、赤沢氏が交渉のために訪米するのは7回目。日本は6月中旬の主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせた合意を目指していたが、双方の溝が埋まらず先送りされた。日本が強く求める25%の自動車関税の見直しなどを巡り、交渉が難航しているとみられる。【田所柳子、ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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