米中、大豆で合意履行も続く駆け引き 閣僚協議で米側は購入拡大求め

2026/01/21 19:22 

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 スイスで開かれている世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に合わせ、米国のベッセント財務長官と中国の何立峰副首相が会談した。米中合意に基づき、中国側の米国産大豆の買い付けが目標値に達したことを確認、米側は購入拡大を検討するよう求めた。

 米FOXビジネスなどによると、ベッセント氏が20日、何氏と19日にダボスで会談したことを明らかにした。大豆の購入について、何氏が「今週に完了した」と伝えたという。

 米側のこれまでの発表によると中国は今後3年間、毎年2500万トンを購入することで合意。ベッセント氏は今回の会談で、購入量がさらに増えることに期待感を示した。

 米国産大豆を巡っては2025年、トランプ関税に反発した中国側が買い付けを停止。10月末の首脳会談で再開に合意した。ロイター通信によると、中国国有大手2社の大量買い付けが進み、2月末までの目標1200万トンに達したという。

 中国税関総署が20日に発表した貿易統計の詳報によると、25年の米国産大豆の輸入量は前年比24・0%減の1682万トンで、シェアは21%から15%に低下。ブラジル産が73・6%に上昇し、アルゼンチン産も4%から7%に急拡大した。

 中国国営新華社通信は20日、何氏とベッセント氏が「経済・貿易分野について意見交換を実施した」とだけ報じた。米中両国は4月にトランプ大統領が訪中する方向で調整している。米国のグリア通商代表部(USTR)代表は20日、トランプ氏の訪中前に米中両国が閣僚間で協議する可能性が高いと述べた。

 大豆を巡る駆け引きは続いており、トランプ氏の訪中時の議題の一つになる可能性がある。【北京・松倉佑輔】

毎日新聞

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