埼玉高速鉄道の延伸、県と市が事業実施要請 浦和美園から岩槻

2026/03/31 21:45 

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 埼玉高速鉄道(地下鉄7号線)の浦和美園駅(さいたま市)から東武野田線岩槻駅(同)への延伸計画をめぐり、埼玉県とさいたま市は31日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構と埼玉高速鉄道(SR)に事業実施要請をした。県と市の要請を踏まえ、機構などは要請の諾否について検討する。

 要請は、都市鉄道等利便法に基づいて実施された。この日、東京都内の同機構鉄道技術センターを大野元裕知事と清水勇人さいたま市長が訪れ、藤田耕三・機構理事長と平野邦彦SR社長に要請書を手渡した。藤田氏は「内容を精査した上で回答したい」と答えた。

 報道陣の取材に清水市長は「実現に向けて着実に一歩を進めた」と述べた。大野知事は「県と市、機構、SRの4者で事業の意義を確認できた」と話した。

 延伸されるのは約7・2キロ。途中に中間駅を開設するほか、埼玉スタジアム2002付近に臨時駅を設ける。概算事業費は1440億円で工期は14年。中間駅周辺に人口1万人規模が住む街を整備し、開業後27年で収支の黒字転換を見込む。

 鉄道延伸の利益(効果)がコスト(費用)を上回るなどの基準を満たすことから、国の制度を活用。事業費は県と市、国、機構で3分の1ずつ(480億円)を負担する。市と県の負担割合は65対35。

 一方、物価高の影響で、2017年度に860億円だった事業費は、25年度には1440億円と1・7倍に増加。今後も膨張が懸念されるなど、課題が残されている。【加藤潔】

毎日新聞

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