日経平均、5万6000円台回復 長期金利の上昇に歯止めも
8日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)は大幅続伸し、約1カ月ぶりに節目の5万6000円台を回復した。前日終値からの上げ幅は2800円を超え、過去3番目の値上がり幅となった。トランプ米大統領がホルムズ海峡の開放を条件に、イランへの攻撃を2週間停止すると表明したことを受け、中東情勢の緊張が和らぐことへの期待が高まった。
トランプ氏が設定した8日午前9時の交渉期限を前に停戦合意が報じられると、米東部時間7日夜の米ニューヨーク原油先物相場は急落した。原油価格の指標となる米国産標準油種(WTI)は一時、前日終値から20%近く下落して1バレル=91ドル台をつけた。
こうした流れを好感し、8日の東京株式市場は取引開始直後から急騰し、上げ幅は一時2900円を超えた。原油価格が下落し、経済環境が好転するとの見通しから幅広い銘柄が買われた。終値は前日比2878円86銭高の5万6308円42銭だった。
東京外国為替市場では、対ドルで円が買われた。午後5時現在は前日比1円66銭円高の158円20~22銭。中東情勢悪化の懸念が後退し、「有事のドル買い」の流れが弱まった。
一方で、原油高による物価上昇(インフレ)への懸念から上昇していた長期金利は下落した。東京債券市場では、指標となる新発10年物国債の利回りは下落(国債価格は上昇)し、一時、前日より0・050%低い2・350%をつけ、金利上昇に歯止めがかかった。【鴨田玲奈、横見知佳】
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