NTT、次世代通信規格の普及へファンド設立 800億円規模
NTTは10日、次世代通信規格IOWN(アイオン)の世界的な普及に向けて、投資ファンドを設立すると発表した。800億円規模になる見通しで、関連技術を開発する有望企業に出資する。
IOWNはNTTが研究開発を主導する「光電融合」技術を使い、電気信号の代わりに光を用いることでエネルギーの損失を抑えて省電力、大容量、低遅延の通信を実現させるもの。人工知能(AI)の普及に伴い、需要が激増しているデータセンターなどでの活用が見込まれている。
投資ファンド「IOWN AIファンド」の設立には、NTTのほかに韓国大手財閥のSKグループや台湾通信大手の中華電信、日本政策投資銀行などが参加。出資には、日本の3メガバンクやソニーグループ、韓国のサムスン電子など約20社が関心を示している。
投資対象としては、光技術を活用したデバイスやAI向けの半導体、ソフトウエアなどの開発企業が想定されている。
ファンドには、さまざまな企業によるIOWNを使った事業を後押しすることで、IOWNを通じた経済圏を築く狙いがある。
NTTの島田明社長はこの日の記者会見で「世の中に広げていくには、いろいろなパートナーと、周辺のハードウエアやソフトウエアを含めて拡張していくことが重要」と述べた。【渡辺暢】
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