秘伝の味、守って広げたい 旦過市場の老舗ホルモン店がCF

2026/08/17 07:45 

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 再整備が進む旦過市場(北九州市小倉北区)で、再建の核となる複合商業施設「旦過市場いちばん館」への入居準備が始まっている。新たな市場に向けて商店主らは内装工事などを進めるが、資材価格などの高騰がのしかかる。創業70年の老舗ホルモン店は費用の一部をクラウドファンディング(CF)で募っている。

 ホルモン店は秘伝の「もみだれ」が人気の「新井商店」。70年近く続く老舗だ。2022年にあった2度の大規模火災では被災を免れたが、「いちばん館」建設のため、旦過市場内にあった「中央市場」から仮設の「旦過青空市場」に3年前に移転した。人の流れも変わり、移転前に月100万~200万円あった売り上げが、移転後は30万~50万円程度に落ち込んだ。

 さらに50年以上、店の味を守ってきた2代目の福田常生さん(82)が高齢のため引退。3代目の太輝さん(27)は閉店も考えた。しかし常生さんが曽祖父から引き継いで半世紀守り続けた味を途切れさせてはならないと事業継続の道を選んだ。

 しかし、いちばん館への入居に向けた内装工事費は、資材価格や人件費の高騰で膨れ上がった。数店舗で工事を一括発注するなど経費圧縮を図ったが、地代と工事費を合わせた負担は700万~800万円に上る。

 長期で売り上げが落ち込む中でも、資金は融資なども受けどうにか確保。だが、今後の運転資金も必要になるため内装工事の一部、約80万円を目標にCFで協力を呼びかけることにした。

 新店舗では、街中で食べ歩きできる鉄板焼きメニューをそろえるなど新たな顧客獲得にも力を入れる。「長い年月をかけて継ぎ足されてきた秘伝の味。新しいお客さんにも食べてもらいたい」と力を込める。CFは20日まで。1000円からで返礼品はホルモン鍋など。詳細は「クラウドファンディング 旦過市場 ホルモン」などで検索を。【山下智恵】

毎日新聞

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