中部電力・林社長が辞任会見「痛恨の極み」 浜岡原発データ不正

2026/09/30 19:53 

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 中部電力は9月30日、名古屋市内で記者会見を開き、浜岡原発3、4号機(静岡県御前崎市)の耐震データ不正の責任を取って同日付で辞任する林欣吾社長が出席した。「昨年から不適切事案を相次いで発生させてしまい、経営トップとして痛恨の極み」と述べ、改めて関係者に謝罪した。

 中部電ではこれまで、耐震データの不正以外でも浜岡原発1、2号機の廃炉作業の費用請求を巡る書類の改ざんや電気料金の過大徴収、安全対策工事での不適切な契約など問題が相次いでいた。

 耐震データの不正や電気料金の過大徴収では、社内に「独自の正当化理論」が広がっていたことが原因と指摘されている。林氏は「社内の理論を大切にするのではなく、外部の視点に立ち、自分の行動を評価し直すことが大事」と話し、辞任後に組織風土の改革が進むことを期待した。

 ◇信頼回復に「長い時間かかる」

 中部電は9月25日、3、4号機の再稼働に向けた原子力規制委員会の安全審査の申請を取り下げている。林氏は「今やらなきゃいけないのは信頼回復。地元や関係者の信頼がなければ再申請はなく、ましてや再稼働もない」と再稼働に向けては慎重な姿勢を見せた。地元の信頼を取り戻すには「かなり長い時間がかかる」と語った。

 安全審査の再申請について、林氏は14日の記者会見で「決して諦めない」と発言。赤沢亮正経済産業相から「安全性の確保という確証が得られない限り、軽々に再稼働について議論するのはいかがなものか」と苦言を呈されていた。

 新社長は、安井稔取締役が10月1日付で就任する。【小坂剛志】

毎日新聞

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