ニデック、岸田社長が辞任 想定上回る減損見通し 後任は戒田氏

2026/09/29 20:23 

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 モーター大手ニデックは29日、戒田理夫専務執行役員(70)が同日付で社長に昇格する人事を発表した。岸田光哉社長(66)は辞任した。戒田氏は取締役でないため、代表権は南井正之取締役常務執行役員(57)が持つ。会計不正問題を巡り、2026年3月期決算で想定を上回る減損損失を処理する見通しになる中、経営体制を一新した。

 ニデックによると、不正会計に関する行為を再評価する中で、岸田氏について「必ずしも適切とは言いかねる言動もあったことが確認された」という。同日に開催された臨時取締役会で岸田氏から辞意が示され、受理された。

 岸田氏はソニー出身で、22年に日本電産(現ニデック)に入社。創業者の永守重信氏(82)が指名した後継候補の一人として23年に副社長に就任。24年4月から社長兼最高経営責任者(CEO)を務めていた。

 ニデックは25年に大規模な会計不正が発覚。調査した第三者委員会は、永守氏による業績達成への過度なプレッシャーが不正の背景にあったと指摘した。永守氏が全ての役職を退く中、岸田氏はガバナンス強化や風土改革など経営再建に取り組んでいたが、損失額も拡大し、社外取締役から辞任を迫られたとみられる。

 戒田氏は、最高技術責任者(CTO)を務めている。ニデックは戒田氏について、内部管理体制の改善を目指す「再生委員会」の副委員長として尽力してきた実績やリーダーシップ、ステークホルダーに誠実に向き合う真摯(しんし)な姿勢などを総合的に評価したとしている。【安西李姫】

 ◇戒田理夫氏(かいだ・みちお)

 79年関西大工卒、リードエレクトロニクス(現ニデックアドバンステクノロジー)入社。03年日本電産リード(同)社長。24年からニデック専務執行役員、最高技術責任者。愛媛県出身。

毎日新聞

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