「高速であればあるほど安定」 リニア試乗会、時速500キロ体感

2026/09/29 20:16 

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 JR東海は29日、建設中の山梨県都留市の「山梨リニアセンター」で、リニア中央新幹線の試乗会を開いた。報道陣や企業関係者ら計144人が参加し、最高時速500キロの乗り心地を体験した。

 リニア中央新幹線は、車体に搭載された超電導磁石とレール側のコイルで車体を浮かせ、高速走行を実現する「超電導リニア技術」を採用している。時速150キロ前後で車輪が離れて浮上し、最高時速に達する。

 試乗会では、同センター直結の山梨リニア線(全長42・8キロ)を20分程度で往復した。新幹線だと2倍の時間がかかるという。

 記者は初めて試乗した。車輪走行から浮上する前後の揺れは航空機の離着陸より少ないものの、走行中の揺れは既存の新幹線に比べて大きく感じた。客車内には反射音を低減するための白い幕が張られ、プロジェクターで現在の速度が映し出された。実際の営業でも設置するという。

 同センターの古賀俊作所長は「高速であればあるほど走行は安定する。乗り心地はかなり良くなっている」と説明した。更なる乗り心地の改善に取り組む方針という。

 ◇総工費は当初想定の2倍に

 リニアは品川―新大阪間(438キロ)を67分で結ぶ予定。このうち、品川―名古屋間(285・6キロ)は2027年の開業を目指していた。

 しかし、水資源への影響などが懸念され、静岡工区(8・9キロ)が唯一未着工だった。JR東海は今年7月に着工の前提となる自然環境保全協定を静岡県と結んだが、開業は36年以降に遅れる見通しだ。

 同社は1997年4月から走行試験を実施してきた。池田朋史広報部長は試乗会で、「営業線と同じ環境で累計560万キロメートルを超える安全走行を実施してきた。明日にも営業投入できるレベルまで来ている」と自信を見せる。

 ただ、品川―名古屋間の総工費は、当初の想定から倍の11兆円となる見通し。人口減少で利用者が思ったように増えず、経営を圧迫するとの見方もある。大井川など自然環境への影響を懸念する声も根強くある。【中島昭浩】

毎日新聞

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