長塚京三、将来のために“フランス語”をブラッシュアップ「冗談ですけどね」

2025/01/18 13:08 

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映画『敵』公開記念舞台あいさつに登壇した長塚京三 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の長塚京三(79)が18日、都内で開かれた映画『敵』公開記念舞台あいさつに登壇した。

【写真】長塚の回答に合わせてボケた松尾貴史

 本作は、作家でありながら、さまざまな顔を持ち、文壇・メディアとの戦いを経て、生き抜いてきた筒井康隆氏の同名小説が原作。映画『桐島、部活やめるってよ』、『騙し絵の牙』の吉田大八が監督を務め、モノクロ映画に仕上げた。『第37回東京国際映画祭(TIFF)』では、東京グランプリ/東京都知事賞を受賞したほか、吉田監督が最優秀監督賞、長塚が最優秀男優賞を受賞するなど三冠となった。

 主人公は、渡辺儀助、77歳。元大学教授で今はリタイアし、妻に先立たれている彼は、朝起きる時間、食事、衣類、使う文房具一つに至るまでを丹念に扱い、預貯金の残高と生活費があと何年持つかを計算し、自分の寿命を知る。そんな儀助の元にある日「敵」が現れる…というストーリー。

 長塚は本作について、「この作品の中で、後半僕(の役)が倒れてから言う、『春になれば花も咲いてまたみんなに会える』というセリフが、僕は大変好きなんですけれども。この作品は、一度死んでみて、それでまた巻き返してみようかという話なんじゃないかなと思うんですね。春になったらまたみんなに会いたいなと、これは一種の“花咲かじいさん”みたいな、そういう生き方の物語に生まれ変わっていくのかなと思います。必ずしも悲劇的な物語ではない」と語った。

 イベントでは、主人公・儀助のように“将来のためにやっていること”を聞かれると、「ちょっとフランス語をブラッシュアップしようかなと」と回答。長塚は早稲田大学を中退後、フランスのソルボンヌ大学に留学し、在学中にはフランス映画『パリの中国人』(1974年)でデビューした経緯がある。MCから「更にですか!?」と聞かれると、「冗談ですけどね」と付け加え、笑いを誘った。

 その後、同じ質問に松尾貴史(64)は、「将来のことを考えるのが苦手で、本当に無計画」と答えつつも、「関西弁をブラッシュアップしようかな」と長塚の回答に合わせてボケ、会場は笑いに包まれた。

 イベントには瀧内公美(35)、松尾諭(49)、吉田大八監督(61)も登壇した。
ORICON NEWS

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