中村勘九郎、父勘三郎が演じた蔦屋重三郎を再演 横内謙介は「泣くのを堪えるのに必死」
父が演じた蔦重を再演した中村勘九郎(中央)(C)ORICON NewS inc.
【写真】モノトーンな着物姿で取材会に登場した中村勘九郎&中村七之助
「猿若祭」は、寛永元(1624)年に初代猿若(中村)勘三郎が猿若座(後の中村座)の櫓をあげ、江戸で初めて歌舞伎興行を創始したことを記念して始まった公演で、本年も勘九郎・七之助が中村屋ゆかりの作品に臨む。
昼の部では、昭和63(1988)年に銀座セゾン劇場で十八世中村勘三郎(当時五代目勘九郎)が蔦屋重三郎を演じた『きらら浮世伝』を上演。初演で脚本を書いた横内謙介が今回の歌舞伎座上演に向け新たに脚本に手を入れ、演出も手掛ける。父勘三郎が勘九郎時代に演じた“蔦重”こと蔦屋重三郎を勘九郎が、遊女お篠を七之助が務める。
勘九郎は、父と同じ蔦屋重三郎を演じることについて「37年前の映像もありますけれども、やっぱり全然違うので、本当に自分なりの、そして今回のこの令和7年版『きらら浮世伝』として捉えているので。それは親子だからしょうがないことなんですけれど、いい化学反応が起きてるなと思います」と、あくまで別物だと強調。
本作で勘三郎と勘九郎、両方の蔦屋を見ることになる横内は、「まだ出演者全員そろってさえいないのに、泣くのを堪えるのに必死」と、始まったばかりの稽古ながら2人を重ねてしまうと告白。「なんでこんな同じ音なんだって。37年前に僕が見たすごいなと思ったセリフ回し、スピード感とか、声の厚さとかっていうものが、本当にあの人がここにいるっていう感じなのね。特に言葉」とし、「ビデオは残ってますけど。ちょっとセリフも違うんで、完全にマネができるはずないんだけど、何かがやっぱりこういうふうにして繋がっていくんだなと思って」と明かした。
七之助が演じるお篠については「ほとんどもう原型を前のとはちょっと変えました」と横内。「ちょっと導いてくれる役にしようかな」とし、「花魁として生きる、生きる瞬間に、のちに美人画で世界一にもなるような人がその女に打ち震えるようにやってくださいとか言ってみたの。でも本当にできるんだと思って」と絶賛。「2人とも朗らかに明るくやりながらやってるところが、逆に伸びやかですごいなと。 まだこの先があるぞっていう感じがすごくします」と語った。
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