“開幕1ヶ月”糸井嘉男、今季の推しは山本由伸「サイ・ヤング賞も狙える」 現役時代にMLB挑…

2025/04/26 09:00 

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糸井嘉男

 ABEMAは、メジャーリーグベースボール(MLB)の2025シーズン公式戦485試合をSPOTV NOWとのパートナーシップにより生中継している。今シーズンのABEMAでのMLB中継を盛り上げる「アベマMLB2025番組公式アンバサダー」で、“超人”の異名を持つ元プロ野球選手の糸井嘉男がこのほど、ORICON NEWSの取材に応じ、開幕から約1ヶ月が経過した時点の日本人選手の活躍や注目チーム・選手について語った。また、5月からの“見どころ”も紹介している。

【写真】レッドソックスのユニフォームが似合う!笑みを浮かべる“超人”糸井嘉男

■日本人投手が活躍、佐々木朗希も「やっとアジャストしてきた」

――『アベマMLB2025番組公式アンバサダー』として、開幕から約1ヶ月が経ちました。ここまでの日本人選手の活躍について、全体的な印象はいかがですか?

山本由伸投手を筆頭に、日本人ピッチャーがすごいスタートを切ってますよね。サイ・ヤング賞(その年のリーグ最優秀投手に贈られる賞)候補に名前が挙がるぐらいの活躍だと思いますし。佐々木朗希投手も序盤ちょっと苦しんでましたけど、やっとアジャストしてきた感じです。それと、千賀滉大投手。これまた、やっぱりすごいです。去年は肩の故障で途中離脱もありましたけど、1年目であれだけやったのは「さすがやな」と思いました。12勝しましたし、メジャーでも立派すぎる活躍だったと思います。本当に今、日本人ピッチャーは世界の中でも活躍できる選手が多いなと感じてます。

――特にこの中で“推しの選手”は誰ですか?

やっぱり山本由伸投手ですね。日本にいた頃に何度か対戦もしてて、その時から球がえげつなかったですし。僕は引退間際だったんですけど、それでも「これはすごいな」って感じてました。2年目の今はケガもなく、1年通して働いたらサイ・ヤング賞も狙えるんじゃないかな。あの球はほんまに“やばい”ですね。

――山本投手とはプライベートでの交流もあるんですか?

ありますよ。ご飯とか何回か一緒に行きました。食事の面でもシェフをつけたりしてて、若い頃から体に入れるものをしっかり考えてる。将来を見据えてたなっていうのは、その頃から感じてました。長くトップであり続けるためには何が必要なのかっていうのを考えてるなと感じますね。

■混戦のナ・リーグ西地区に注目!一緒にプレーした選手に期待も

――注目している地区やチームはありますか?

ナ・リーグ西地区ですね。ここはワクワクしますね。パドレスも調子いいですし、ドジャースやジャイアンツも含めて、混戦ですよね。ドジャースは開幕8連勝と、これ以上ないロケットスタート切ったにも関わらず、少し前まではパドレスが1位だったから、選手たちは「え、なんで!?」って焦ってたりもするのかな(笑)。そのあたりの混戦模様がほんまに面白いです。

――パドレスの注目選手は?

やっぱり同じアベマ公式アンバサダーの杉谷拳士推しのタティスJr.選手ですね。今年は本当にいいスタートを切ってる。打撃のフォームを変えて、足を上げずにすり足のような打ち方にして、それが安定した打撃成績につながってる。ホームランも長打も出てますし。あとはマチャドも強力。あと、個人的には元阪神で一緒にプレーしていたスアレス投手も注目してます。すごい抑えてるんで。

――ABEMAで解説されている中で、特に注目して見ているポイントはありますか?

いや、やっぱり大谷翔平選手ですね。開幕戦から僕が解説すると、絶対ホームラン打ってくれるんで(笑)。今日初めて途切れました(4月23日時点)。あとはドジャースの打線も個性的なので、その良さを伝えたいなと思ってますね。自然と「応援目線」になっちゃいますよね。日本の選手がたくさんいると、どっちも応援したくなりますし。

――他に推しているMLB選手はいますか?

ベッツ選手、フリーマン選手もすごいですけど、僕はテオスカー・ヘルナンデス選手が好きです。チャンスに強いし、あまり差し込まれないバッティングをする。前でさばくのが上手い。まっすぐに対しての強さがあるんで、見てて気持ちいいバッティングします。

――話題の“魚雷バット”についてはどう思いますか?

実は打ってきたんですよ!僕だったら使ってるかもしれないですね。最初持った時は「なんやこれ?」って思いました(笑)。こんなに先端が細いバットなんて使ったことないので「大丈夫かいな」と思ったんですけど、振ってみたら手元に重心があるから振り抜きやすかったです。

今の“まっすぐ(直球)が速い時代”には差し込まれやすいバッターには合ってるんちゃうかなって思います。インコースが得意な選手とか、打つポイントが近い選手とか。ただ、アウトコースのボールはちょっと打ちづらかったですね。個人差はあるかもしれませんが、前でさばく系の打者には少し相性悪いかも。

■5月以降の注目ポイントは大谷翔平の打撃「毎年この時期に爆発」

――現役時代、MLBへの挑戦を意識したことはありましたか?

もちろんありましたよ。近くにダルビッシュ有選手という存在がいたので、彼がメジャーに挑戦するのを見て、「うわ、かっこいいな」って思いましたね。憧れはありました。僕もある程度は評価されてた時があったので、目指してました。ただ僕はピッチャーで入って、野手に転向して、活躍するのが少し遅かったので、年齢や時期の問題で、結局チャンスに恵まれなかったですね。

――MLBとNPBの“野球の違い”はどこに感じますか?

やっぱり「自主性」の差が大きいですね。日本は、練習メニューが決まってて、試合前にウォーミングアップをして、守備練習して、バッティングして、と順番通りにこなしていくスタイルが主流。でもMLBは「自分が何をどう調整するか」を自分で決める。バッティングを室内でやりたい人は室内でやったりとか、自分でやらなきゃいけない世界ですね。

あとスケジュールと移動距離のタフさは桁違いだと思います。日本だと北海道から福岡への移動でも「しんどいな」って思ってたけど、アメリカだったらそれくらいの距離は普通ですよね。なにより、移動だけでもう疲れるんですよ。そんなタフな環境でも結果を残すMLBの選手たちがいかに疲れを残さないようにケアしているのか。だから大谷くんが「睡眠」をすごく大事にしてる理由もわかりますね。移動するだけで身体は疲れるので、そこからまた身体を起こして試合するのはこれもまた大変なんですよ。

――5月以降、ファンがMLBをどう楽しめばいいですか?

また大谷選手の話になるけど、毎年この時期に爆発するんですよ(笑)。シーズン序盤はスローなこともあるけど、目が慣れてくる5月・6月からは、打者も調子を上げてくるので、そんな中で、佐々木朗希投手や今永投手が「どう抑えるのか」っていうのも、注目ですね。パドレスとドジャースの直接対決も6月にあるんで、そこも楽しみですね!

 ABEMAでは4月26日から「GWもどこでもアベマでMLBキャンペーン」を実施中。連日のドジャース戦などの試合中継とともに、アンバサダー・糸井のショート動画をABEMA MLB公式Xで公開するほか、5月5日のドジャース対ブレーブス戦の中継前にはLINE VOOMでの特別番組「アベマMLB直前LIVE!GW拡大スペシャル」を午前7時10分から放送予定。通常とは違うGW特別仕様でコンテンツを楽しむことができる。
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