「一緒に宇宙に行こう」天文部出身→30代の4人集合 夜ドラ新作『いつか、無重力の宙で』追加…

2025/06/17 16:10 

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夜ドラ『いつか、無重力の宙で』天文部の部室で4ショット(左から)片山友希、森田望智、木竜麻生、伊藤万理華(C)NHK

 俳優・木竜麻生が主演、森田望智が共演し、9月に放送スタートするNHK夜ドラ『いつか、無重力の宙で』の追加キャストらが17日、発表された。片山友希、伊藤万理華が出演し、語りを柄本佑が務める。

【写真】高校の天文部→それぞれ大人に 木竜麻生・森田望智・片山友希・伊藤万理華ソロショット

 高校時代「一緒に宇宙に行こう」と夢を語り合った天文部の女子4人組。大人になりそれぞれの道を歩む中、ふと忘れていたかつての夢と再会し「超小型人工衛星だったら…今の私たちでも宇宙を目指せるかもしれない…!」と2度目の青春が始まるストーリー。

 木竜が主人公の望月飛鳥役、森田が13年ぶりに飛鳥の前に現れる日比野ひかり役。さらに、飛鳥・ひかりと共に宇宙を目指す、水原周を片山、木内晴子を伊藤が演じることが決まり、天文部の4人がそろい、それぞれの役衣装姿も公開された。「天の声」は柄本が担当し、星のような存在として4人の見守る。

 脚本は武田雄樹氏、演出は佐藤玲衣氏、盆子原誠氏、押田友太氏。NHK大阪放送局の作品で、5月から関西近郊で撮影。総合テレビで9月8日より毎週月~金曜の午後10時45分放送(各話15分、全32回/8週)。

■キャラクター/俳優・コメント
・主人公・望月飛鳥(もちづき・あすか)/木竜麻生
大阪の広告代理店勤務の30歳。社内では若手が目指すべきロールモデルと言われ、社員代表として会社の採用サイトにも載っている“できる人”。と言われつつ、周りの期待に応えようと日々必死で…。何が自分の言葉で、思いなのか、よくわからなくなっている人。高校時代は宇宙が大好きで、よく天体観測に出かけたが、大人になってそんなことをすっかり忘れていた。ひかりとの再会で、蓋をしていた<宇宙>への思いが少しずつあふれ始める…。

コメント:
夜ドラ『いつか、無重力の宙で』で望月飛鳥を演じます、木竜麻生です。オリジナルの脚本を読ませていただいた時から、この作品で主演を務めさせていただけること、とてもうれしく、それと同時にわくわくと緊張に背筋が伸びる思いで撮影に臨んでいます。年齢を重ねれば重ねるほど、得るものと失った気がしてしまうものがあって、それを丁寧に拾い上げようとしている作品だと思います。宇宙という果てしないものへの憧れを通して、大切なものを少しずつ見つけたり、また見失ったりしながらも日々を暮らしていく人々を、どうか肩の力を抜いて見守ってもらえたらと思います。見てくださる皆さんの日常の重力が、ほんの少しでも軽くなりますように。

・日比野ひかり(ひびの・ひかり)/森田望智
いつも明るく前向きで “太陽”みたいな人。自分の「好き」を探求し、周りの空気や世間の常識に惑わされず、我が道を突き進むパワフルさがある。それ故に「変わり者」と言われることもあるが、本人は全く気にしていない。高校時代は飛鳥と一緒に天文部を立ち上げ、「宇宙飛行士になりたい」という夢をひたすらに追いかけ続けた。あることがきっかけで宇宙飛行士への夢を断念したひかりは、かつての友に会いたいと、13年ぶりに飛鳥の前に現れる。

コメント:
『作りたい女と食べたい女』以来の夜ドラ、一日の終わりにほっと一息できる大好きな空間に戻ってこられたこと、大変うれしく思います。全編大阪での撮影は初めてでしたが、懐かしいような温かいような活気ある空気を感じながら、一歩一歩丁寧に時間を進めている毎日です。宇宙のように無限大の夢であふれていた“あの頃”。記憶の隅からその時の自分を優しく引っ張り出して、「そんな時もあったなあ」とフフッと口元が緩む。明日一日が少し希望で満たされるドラマをお届けできたらなと思っています。平日夜のささやかな15分。私たちと一緒に夢を追いかけてくださったら幸せです。

・水原周(みずはら・あまね)/片山友希
食品メーカーで営業職についている。自由奔放で愛嬌があり、甘え上手。おしゃべりでコミュニケーション能力が高い人。…と思われがちだが、実は繊細で傷つきやすく、不安の裏返しから時にあまのじゃくになってしまう一面がある。そんな周が唯一素のままの姿でいられるのが天文部で過ごす時間だった。高校時代から、「これがしたい!」という夢や目標がはっきりある方ではなく、恋人や友人たちの夢を応援することが自分の役割だと感じている。

コメント:
『ブギウギ』以来、NHK大阪でまたお芝居ができるのがとってもうれしいです。台本を読んで私が演じる周は喜怒哀楽を素直に人に伝えられる人だと感じました。楽しかったら楽しいし、悲しかったら悲しいし、ムカついたら怒る。表情豊かにお芝居をしたいと思いました。学校を卒業するとそれまで入っていた「枠」がなくなり、それぞれの人生を歩んでいくんだと私自身も実感しています。だけど社会人になってもママになってもあの頃のみんなに会えば戻るよな、そうそう、女の子ってずーっとしゃべってるよな、なんてドラマを見ながら思い出して一緒に楽しんでいただければうれしいです。

・木内晴子(きうち・はるこ)/伊藤万理華
地元の市役所に勤めている。無愛想だが、根は優しい。細かいことによく気が付く。真面目で堅実な合理主義だが、好きなものにはロケットのようにまっすぐ突き進む豪快さも持ち合わせている。時々、熱くなりすぎて変なスイッチが入ることも。学生時代は宇宙建築に興味を示していたが、大学生の時に妊娠し、現在は小学生の息子をもつシングルマザーに。息子が将来好きなことをまっすぐ追いかけられるよういまは息子の教育に力を入れている。

コメント:
最近、学生時代に仲良くしていた友人と十何年ぶりに再会することがありました。
会えなかった時間でのそれぞれの環境の変化を話しながらも、変わらないねっと言い合って、なぜか安心したのです。そんな瞬間がこの天文部4人と重なって、すごく緊張するのに、会いたくてたまりません。
晴子は宇宙が好きすぎる実直で堅物なキャラクターです。そんな学生時代を経てシングルマザーとして生きる晴子を演じます。多少の諦めも大人になることのひとつだ。でもどこかでそれを言い訳にしていたのかもしれないな、と脚本を読んでいて自分のことを振り返りました。変わらないことも変わったことも受け入れて、今を精いっぱい生きる人たちの毎夜の少しの楽しみになりますように。

・4人を見守る天の声(語り)/柄本佑
コメント:
先日1回目の声録りがありました。いやぁとっても面白い!ドラマ内においてナレーションのみでの参加は初めてですが、飛鳥たちを見守りながら、でも決して近づき過ぎることなく、常に良い距離感を、、、などなどたくさん考えることがあり新鮮な難しさと楽しさを感じています。天の声で彼女らをよりすてきに彩れるよう頑張ります。

■あらすじ
大阪の広告代理店に勤める望月飛鳥(木竜麻生)。30代に突入してからというもの、日々上司や部下の間に挟まれて仕事に忙殺されていた。“軌道から外れないように、できることを無難にこなす” そんな風に毎日をやり過ごしていた飛鳥の前に、かつての同級生・日比野ひかり(森田望智)が13年ぶりに現れた。

飛鳥は高校時代、ひかりを含めた天文部の友人たちと「一緒に宇宙に行こう」と約束をしていたことを思い出す。夢に蓋をしながら生きていた飛鳥と違い、ひかりは大人になってからも宇宙飛行士になることを本気で目指していた。しかし、そんなひかりの夢は、宇宙飛行士選抜試験を受ける直前、絶たれてしまったという。落ち込むひかりに、飛鳥は「宇宙飛行士にはなれなくても、<超小型人工衛星>だったら、今の私たちだって宇宙を目指すことができるかもしれない…!」と提案する。

あの頃の夢をもう一度追いかけるため、かつての天文部の友人たちを集めることに。自由奔放な周(片山友希)、しっかり者の晴子(伊藤万理華)。一緒にいればなんだってできそうな気がしたあの頃の4人が集まれば、もう一度宇宙を目指せるんじゃないか…!夢を語ることすらままならなかった大人たちの日常が、少しずつ輝き出す。

で、そもそも人工衛星って、どうやって作り始めたらいいんだ?立場、責任、世間体…大人になるにつれ、地球の重力は少しずつ重くなっていく。だからこそ、彼女たちはかつての夢と友情を胸に<無重力の宙>を目指すのだ――。
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