ロバーツ監督“リアル二刀流”目撃し「ワクワクしたよ」 マチャドは「確かにスイングしていた」

2025/06/23 19:10 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

デーブ・ロバーツ監督 (C)ORICON NewS inc.

 米大リーグ(MLB)・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督へのABEMA独占インタビュー企画『おはようロバーツ』が、23日に放送された。

【写真複数】ボーダーの服がかわいい!夢中になっておもちゃで遊ぶデコピン

 17日のパドレス戦で大谷翔平が663日ぶりに投手復帰を果たした。1回28球を投げ、被安打2、失点1の内容。その試合を振り返り、ロバーツ監督は「球速が160キロを超えたことに驚きました。それも1回ではありません。『おいおい…』って思いました。心配でしたね。球速を出そうとしてケガでもしたら大変」と本音を吐露。


 今回の登板で得意のスプリットは1球投じたのみ。その狙いについて「効率的に打者を打ち取るために、特にツーシームに力を入れたのでしょう。ツーシームの制球がよくなればゴロに打ち取れます。今後はスプリットやスイーパーも増やすでしょう。今回はかなり速球系が中心でしたね。次はよりバランスの良い配給になると思います」と期待した。

 大谷の投手復帰は登板前日に突然発表された。前回のインタビューでロバーツ監督は「(ライブBPは)あと3~4回かな。オールスター前に1回登板できればと考えていますが、様子を見ないとね」と語っていたが、インタビューから12日後に電撃復帰となった。

 この復帰経緯について「あれは確か…4日前だったかな。登板する4日前です。当初は大谷が5回まで投げられるよう、トレーニングの計画を立てていました。3~5回まで投げるのであれば、さらに2週間のトレーニングが必要となる計算。しかし、本人がライブBPによる疲労が大きいというので『月曜日にライブBPをするなら試合で投げてもいいかも』と大谷が言った」

 「投手復帰が早まったのは『1イニングだけならメジャーの試合でも投げられる』と言ったから。大谷自身が試合で投げられると感じたことが電撃復帰の決め手となりました」と、大谷からの提案だったことを明かした。その際の会話には参加していなかったそうだが「翔平、代理人、フリードマン編成本部長、医師、トレーナー、投手コーチで相談して決めました」と説明。

 「フリードマン編成本部長に『翔平が登板したいと言っているがどう思うか』と聞かれて『大歓迎です』と答えただけです」とし、「大谷に『準備はできている。他に何をすればいい?』と言われたが、何も思いつかなかった。大谷は投手復帰できる状態だった。1イニングだけ登板してあとは打者に専念。チームとしては助かると思いました。大谷は『それでも構わない』と言った。それで全員一致で賛成したのです。私も嬉うれしかったです」と本音をのぞかせた。

 今後の起用法について「右肘の手術(2023年9月)から時間が経ちました。イニング数さえ管理すれば大丈夫かと。私が最も注意しているのはリハビリを急がせすぎないこと。2イニング投げられるなら1イニングがちょうどいい。3イニング投げられるなら2イニングで止める。ゆっくり進めていきたいと思います。そうすれば彼は完全復活できるでしょう」とした。

 ファンの間では打者で出場し、クローザーで1イニングを投げる起用法も話題になっている。ロバーツ監督は「それはないでしょう」と否定し、「試合前に準備をして、いつ投げるかを知っておくことが重要。急がないこと、慌てないことが大事です。クローザーは電話が鳴ったらすぐに準備をしなければなりません。今のところそれは正しい起用法ではない」とした。

 ロバーツ監督は“リアル二刀流”を目撃し「すごいと思ってました。投げ終わってすぐバッティングサークルで打撃用ギアを着け始めるんですから。(山本)由伸が水を差し出してもいらないと言い、タオルで顔を拭いて彼が打席に建つまでの様子を感心して見ていました。ワクワクしたよ」と声を弾ませた。

 また、試合では大谷とパドレスのマチャドが楽しそうに会話しているシーンもあった。ロバーツ監督は「すごくいいと思う。マチャドは確かにスイングしていたと思うね。翔平が会話を楽しむことはいいと思う。この2年で翔平は以前よりも心を開き、選手やチームメイトとの会話も増えました。メディア対応も増えましたし、大いに楽しんでいる」と目を細めた。


ORICON NEWS

エンタメ