コメ価格、5キロ平均3000円台に 小泉農相「ステージ変わった」
小泉進次郎農相は23日、6月9~15日に全国のスーパー約1000店で販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が3920円になったと発表した。前週より256円安く、石破茂首相が掲げた「5キロ3000円台」の目標を達成したことになる。4週連続で値下がりとなり、前週比で100円を超える下落は、集計の公表を開始した2022年3月以降で初めて。
小泉氏は随意契約で売り渡した割安な政府備蓄米の流通が始まって間もない状況ながらも達成したことを挙げ、「(米価高騰の)ステージが変わったことは間違いない」と説明。一方、平均価格が4000円台を割り込んでも「手を緩めるかというと、そういう状況でもない」と述べ、値下がり傾向が上昇に転じないよう引き続き対策を講じる考えも示した。
種類別の平均価格(5キロ)をみると、銘柄米は4338円で、前週より105円値下がりした。「ブレンド米」も3495円で、前週から339円下がった。5月31日から店頭に並び出した随意契約の備蓄米が大量に市場に出回る見通しになったため、銘柄米や入札備蓄米の価格にも一定程度影響したとみられる。
販売数量に占める、複数銘柄を混ぜたブレンド米などの比率は前週の44%から50%にアップした。
一方、農林水産省がまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週比3円高い3099円。随意契約の備蓄米のみは2044円だった。
スーパーでの全国平均価格が5キロ3000円台に突入し、値下がり傾向が続く見通しの中、今後は生産者と消費者の双方が納得できる適正価格の水準が焦点となる。
小泉氏は記者団にその水準を問われたが明言を避け、「(農家から)下がり過ぎを心配する声が一部ある。中長期のコメ農家の安定的な経営につながる方向性に向けてしっかり議論していくという、ようやくそちらに入っていけるきっかけになる動き」と述べるにとどめた。【中津川甫、渡辺暢】
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