菊池日菜子×小野花梨×川床明日香、原爆投下直後の長崎で生きた少女たちを演じて【インタビュー…

2025/08/02 18:43 

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(左から)川床明日香、菊池日菜子、小野花梨=映画『長崎―閃光の影で―』(公開中) (C)2025「長崎―閃光の影で―」製作委員会

 1945年の夏、原爆投下直後の長崎を舞台に、被爆者の救護にあたった若き看護学生たちの“青春”を描く映画『長崎―閃光の影で―』(公開中)。このたび、主人公の看護学生を演じた菊池日菜子、小野花梨、川床明日香によるスペシャルインタビュー映像が公開された。3人がそれぞれの演じたキャラクターや撮影時のエピソード、完成した作品を観た感想などを語っている。

【動画】記事で紹介しているインタビュー映像

 主人公・スミを演じた菊池は、原爆投下後の惨状に直面し、救護活動の現場で立ち尽くす少女を体現。「私はあまり共感できるところは少なくて」と、意外な切り出しで役への思いを明かす。「アツ子やミサヲは、それぞれ信じているものや大切にしたい信念を持っているのに、スミにはそれがない。そんな自分に憤りを感じている」と、その背景を語った。

 それでも、「弱く見えるかもしれないけれど、彼女には彼女なりの考えがあり、その中で戦いながら生きていると思うと、スミという役に深みを感じた。スミがスミとして生きる重みを、強く感じながら演じていました」と振り返る。

 スミの幼なじみで、強い正義感と努力家の一面を持つアツ子役を演じた小野は、「責任感の強さが彼女の魅力。私自身も、そういう責任感を持てる女性になりたい」とコメント。

 クリスチャンであり、自らの信仰心と現実との間で葛藤するミサヲ役に挑んだ川床は、「何をどう信じるかをずっと考えている姿勢にひかれました。私もミサヲちゃんのような人になりたいと思いました」と語った。

 完成した作品を観た感想について、小野は「スミちゃんは特に毎日が大変なシーンの連続で、それを共に乗り越えたこと、みんなで一丸となって作品に向き合えたことが、しっかりと形になった。それがとてもうれしかった」と安堵の表情を見せる。

 主演という立場が初挑戦となった菊池は、撮影当初はプレッシャーを感じていたことを打ち明けつつ、「撮影中は余裕がなかったけれど、花梨ちゃんやあっすー(川床さん)はじめ、監督やスタッフの皆さんに助けられて完成した作品。とてもありがたく思っていますし、これが後世に語り継がれるような作品になっていればうれしいです」と思いを語っている。


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