宮崎美子が24年ぶり連ドラ主演、スナックママ役 “大学生”杢代和人と共演『介護スナックベル…

2025/08/26 05:00 

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土ドラ『介護スナックベルサイユ』に出演する(左から)宮崎美子、杢代和人 (C)東海テレビ

 俳優・宮崎美子(66)、杢代和人(21)が、10月クールの東海テレビ・フジテレビ系土ドラ『介護スナックベルサイユ』(10月11日スタート、毎週土曜 後11:40)に出演することが26日、発表された。宮崎が24年ぶりに連ドラ主演を務める。

【全身ショット】宮崎美子のスナックママ姿

 ことし3月に2回放送された単発ドラマが好評で、連ドラ化が実現。どこにでもあるスナックのようにみえるが、 介護士資格をもつスタッフが常駐する「介護スナックベルサイユ」を舞台にした、ヒューマン・ファンタジー。

 訪れる客の大半が要介護認定を受けており、点滴をうったり、血圧を測ったり、リハビリをする客もいる。ビールは誤嚥を防ぐためめ、とろみ剤を混ぜて提供 …。なかでも注目は、ママ・上杉まりえ (宮崎)が仕入れから担当している特製ワイン「SEE YOU IN MY DREAMS」。飲めるのは生涯でたった一度、おひとりさま1杯限り。飲めば、会いたい人に会える “魔法のワイン”で、訪れる客を “人生最期の夢”へを誘う。

 大学生・神代大輝(杢代)が客の送迎を担当するなか、大衆演劇一座の役者(脇役専門)や、 服飾デザイナーとして成功したタワマン暮らしの女性、権力の歪みを指摘し続けた新聞社記者らが店を訪れて、ワインを注文し、これまで 誰にも話せなかった内に秘めた想いを語り出す。“令和のグリム童話”のような展開が描かれる。

 24年ぶりの連ドラ主演を果たす宮崎は、ちょうどデビュー45周年。長い俳優生活にあって、連ドラでスナックのママを演じるのは初めてだという。杢代は、ダンスボーカルユニット 「原因は自分にある。」のメンバーとしても活躍し、『仮面ライダーギーツ』(2022年)でも注目を集めた。世代の異なる2人の初共演による化学反応が期待される。

 原作・脚本は、NHK連続テレビ小説『すずらん』『あぐり』などの清水有生氏が手がける。全11回予定。

■上杉まりえ(ウエスギ・マリエ)役/ 宮崎美子
キャラクター:
「介護スナックベルサイユ」のママ。元は大病院の看護部門のトップ、総婦長 として働いていたとされるが、はっきりしたことは誰も知らない。訪れる客の大半が要介護認定を受けていることから、 看護師や介護士資格をもつスタッフを雇い、リハビリのサポートや血圧測定など介護を提供している。客の体調に合わせて栄養剤などをブレンドした特製の点滴も用意していて、まりえが、知り合いの医師に頼んで処方してもらっている。またまりえが仕入れから担当する「SEE YOU IN MY DREAMS」というワインは、珠玉の一 杯として知られ、これを目当てに客が訪れる。店は、まりえの住居を兼ねる。料理が苦手 。 目玉焼きを作るのも苦労するほど。

――今年3月の特別企画が連続ドラマにそして今作では主演を演じます。まりえさんに変化はありますか?
「介護スナックベルサイユみたいな場所があったら元気になれるよね」など3月の放送後にいろんな声をいただいて、関心をもってくださる方が大勢いらっしゃいました。連続ドラマ化されてじっくりと描かれるのが楽しみです。主演を演じること自体は、そんなに意識はしていません。でも今回はちょっとバージョンアップしているんです。前作は、高齢者の皆さんにとって懐かしいと感じるような昭和の雰囲気を残したスナックをお借りして撮影しました。温かみが感じられるお店でしが、今回はもうちょっとキラキラッとしているらしくてまりえさんの衣装もグーンと華やかになると聞いていますので、そんなところも楽しんでいただければと思います。

――「介護スナック」とはどんな空間で、どんな魅力があるのでしょうか?
「介護」を掲げているスナックは実際にあり、介護士の資格をもったスタッフが
お客さまのお手伝いをするそうです。ベルサイユも同様で、介護の場としていろんな目配りをしています。ベルサイユに行けば友達にも会えるし、頑張ってお店に行こうと思えるだけで、高齢者の方も元気になれると思います。まさに安心して楽しめて、元気になって帰っていただける場所ですね。ご家族にとっても、大事な場所になると思います。

――「介護スナックベルサイユ」に客として訪れるとしたら、どんな願いをかなえたいですか?
最期に会いたい人はとか最期に食べたいものは何かなどいろいろ浮かんできて、決められないんですよね。でもね、小さい頃に両親に連れて行ってもらったレストランのハンバーグが食べたいかな。「新世界グリル」という店なんですけどね。子供にとってハンバーグって、夢のようでしたから。

――視聴者にメッセージをお願いします。
ドラマをご覧になりながら、「自分だったらどんな人に会ってどんな話をしたいかな」というふうに落とし込んでいただけると、味わい深いのではないかと思います。結局それは、自分が一番大事にしているものが何かということにつながるので、そういうことを自然に考える時間、ひとときになればいいなと思っています。

■神代大輝(クマシロ・ダイキ)21歳/杢代和人
キャラクター:
大学生3年生で「介護スナックベルサイユ」を訪れる客の送迎を担当するドライバー。FXに手をだし巨額の損失を抱えてしまい、危険なアルバイトいわゆる闇バイトに手を出してしまう。凶悪な組織犯罪グループに追いかけられる中、身を潜めるように福祉タクシーのアルバイトを始め、それがきっかけで「介護スナックベルサイユ」に転がりこむ。送迎の車の中ではぐったりしている高齢者が、店に入った途端、生気を取り戻していく様子を見て、不思議に思っている。

コメント:
――オファーを受けた時の気持ちを教えてください。
夢のようなスナックだなと。僕は21歳ですが、こういう場所があったら本当に楽しいだろうなと思いました。出演が決まった時はとてもうれしかったです。僕が出演することで、同世代の方々にこの作品を届けられるように頑張りたいなと思いました。

――神代大輝は、どんな役どころ?
ごく普通の大学生ですが、お金のトラブルを抱えてしまい、普段しないようなアルバイトに手を出してしまいます。台本を読んだ時は僕もびっくりしたのですが、知らず知らずのうちに巻き込まれてしまい、気づいたら大ごとになっていたというのは実際にあり得ることだなと思って。いまどきの若者像もリアルにお伝えしたいと思っています。

――宮崎さんと初共演!どんなお気持ちですか?
宮崎さんは、僕が小さい頃からテレビで拝見していた方なので、まさか共演させていただけるとは思ってもみませんでした。今回は宮崎さんとご一緒のシーンも多いので、いろいろ学ばせていただき、しっかり吸収して自分の演技に反映したいと思っています。

――「介護スナックベルサイユ」に客として訪れるとしたら、どんな願いをかなえたいですか?
もう会えない人と会いたいと思います。僕は中学生のころから芸能活動を始めたのですが、忙しくなって毎年帰省できなくなった矢先に、祖母が亡くなって…。もし会えるならもう一回祖母に会って、大きくなったよということを伝えたいと思います。

――視聴者にメッセージをお願いします。
「介護スナックベルサイユ」は、心温まる場所だと思っています。人生の最期に誰に会いたいか、そしてその人とどんな会話を交わすのかという物語は、僕の同世代をはじめ、年齢に関係なく感じるものがあると思います。このドラマを通して、人生を振り返ることの大切さや人と人との繋がりを大事にしながら日々をしっかり生きていくことの大切さを伝えていきたいと思っています。
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