ロック界の“The Boss”76歳に 『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』本予告解…

ブルース・スプリングスティーン「BORN IN THE USA Tour Live 1984」当時の写真

【動画】映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』本予告
スプリングスティーンは1949年米ニュージャージー州生まれ。1975年のアルバム『明日なき暴走』で一躍スターダムに。1984年の『Born In The U.S.A.』は全世界で3000万枚以上を売り上げ、音楽史に輝く名盤となった。社会性の高い歌詞と圧巻のライブパフォーマンスで“The Boss(ザ・ボス)”の異名を取り、アルバム総売上は世界で約1億4000万枚、グラミー賞20冠、アカデミー賞やゴールデングローブ賞も受賞。76歳を迎えた現在も世界ツアーを続け、3時間に及ぶステージは「Heaven(天国)」と称される。
本作の監督は、『クレイジー・ハート』などで知られるスコット・クーパー。スプリングスティーンの人生全体ではなく、6枚目のアルバムとなる『ネブラスカ』を一人で録音しつつ、『Born In The U.S.A.』の構想を練り始めていた1981〜82年に焦点を当てた作品。監督は「静けさ、模索、そして感情の誠実さを映し出すことに意味がある」と語る。
本予告映像は、巨大スタジアムを埋めつくした観客に向かって、ブルース・スプリングスティーンがギターを振りかざす場面で始まる。だがロックンロールの音は遮断され、森の中の一本道を歩きながら「人々が見つめるのは、理想を映した俺の姿」だと独白するスプリングスティーンの背中が映し出される。
「その裏にあるのは虚しさだった」――マネージャーのジョン・ランダウとスプリングスティーンがニューアルバムについて話し合う。主演のジェレミー・アレン・ホワイトは、これまでの出演作では見せたことのない演技で、ロック界のカリスマであるスプリングスティーンを体現している。まさに衝撃の変貌だ。
誰もいないメリーゴーランド場の映像に、アカデミー賞ノミネートの名優ジェレミー・ストロングが演じるジョン・ランダウの「彼は、成功や名声を置き去りにすることに罪悪感を抱いていた」という声が重ねられていく。
本物だけがたどり着く究極の旅――ひっそりと静まった夜、車の中から彼が見つめているのは、今は誰も住んでいないニュージャージーの家。幼き日の姿がモノクロの画面に、「過去は俺を追いかけ、未来は逃げていく」というモノローグに、「アドレセンス」で、第77回エミー賞リミテッド・シリーズ部門主演男優賞に輝いたスティーヴン・グレアムが演じる父との日々が浮かび上がる。
ロックの魂、その深淵へ。――レコード会社を訪れたジョン・ランダウに声をかけた重役は、「次のアルバムは必ず大成功する。それを逃がすわけにはいかない」と一気にまくし立てる。コンサートの熱狂がホワイトアウトし、夜の街を歩くランダウはスプリングスティーンに「初めてチャートのトップ10に入った。連中は流れに乗ることしか頭にない」と伝える。
「本物を探す。この新しい曲は違う」――過去のトラウマと大ヒットを求められるプレッシャーを振り払うかのように、ニュージャージーの自宅にわずか4チャンネルの録音機材を用意したスプリングスティーンはレコーディングの準備を進めていく。ダイナーで顔を合わせたジョン・ランダウに「今の俺にはそれだけが意味を持つ。それだけが信じられるものだ」と、新アルバム『ネブラスカ』がどんな意味を持つかを伝えると、ランダウは「どんな代償を払っても、手に入れる」のだなと念を押す。こうしてふたりはロックの深淵へと踏み出していく。
そして、『ネブラスカ』に収められた名曲「Atlantic City」が流れ始めると、過去と現在、そして未来を象徴するかのように橋が描写される。スプリングスティーンは自宅にこもって創作を続け、ランダウは「キャリアとしては常識外れに見える。だが、それが彼の狙いだ。彼には確かに感じているものがある。とても個人的なことだ」と、レコード会社の重役に誠実に向き合う。
バーで酒を飲む父の大きな背中に恐る恐る手をかけた幼き日、そして突然姿を消した父に再会する成長した今。ふたつの場面が重なって、決して消し去ることのできない過去と、未来への重圧を抱えた33歳のスプリングスティーンの葛藤が浮き彫りになっていく。そしてション・ランダウの「私たちは信じている。彼の音楽は人々に希望を与える」という言葉が胸を締めつける。
孤独のハイウェイを走るスプリングステイーン、いつも彼を見守るランダウの微笑みが切り取られた後、小さなライヴハウスのステージに立ったスプリングスティーンが「曲作りは答えを出す旅だ。誰かが人生に小さな意味をくれる」と目を輝かせる。観客の熱狂、恋人とのひととき、砂漠を疾走する車、いつも優しい母との抱擁、スタジオセッションなどの映像が連射された本予告は、「完璧じゃなくていい、心に響けばいい」とスプリングスティーンの切実な言葉で結ばれる。
本作は、日本での公開に先駆け、10月27日に開幕する「第38回東京国際映画祭」〈ガラ・セレクション部門〉で上映される。
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