フィギュアスケートで今季からアイスダンスカップルを結成した櫛田育良選手（木下アカデミー）島田高志郎選手組（木下グループ）が２３日、長野県軽井沢町で開催された大会で競技会デビューを果たした。

　アイスダンス選手として２０１０年バンクーバー、１４年ソチ、１８年平昌の冬季オリンピック３大会に出場し、２０年に急逝したクリス・リードさんの功績をたたえ、２２年から開催されている「クリス・リード杯」に出場。リズムダンス（ＲＤ）の「Ｇｏｔ　ｔｈｅ　Ｇｒｏｏｖｅ」を滑った。

　演技後の櫛田選手は「楽しんだ。まとめることができたかなと思います」と笑顔。島田選手は「楽しもうとしていたんですけど、めちゃ緊張していた」と苦笑いで振り返った。

　「いくこう」の愛称で呼ばれる２人は、５月にカップル結成を発表。島田選手は男子シングルで２２年全日本選手権２位となるなど昨季まで活躍し、アイスダンスへ転向した。また、今季の櫛田選手は女子シングルとの「二刀流」で活動する。

　コーチはクリスさんの姉でバンクーバー、ソチの両五輪にクリスさんとカップルとして出場したキャシー・リードさん。この日もリンクサイドで見守り「初戦としては、動きも良かったと思います」と評価した。【倉沢仁志】