外国人客急増、対策追われる観光地 円安追い風で宿泊過去最多 山梨
山梨県内に今年1~6月に宿泊した外国人観光客の人数が延べ138万1000人(速報値、前年同期比37%増)となり、過去最多を更新した。円安を追い風に、中国人などアジア圏からの観光客が増加したことが要因という。外国人観光客の急増に、観光地では期待と不安が聞かれた。
◇紅葉シーズン、さらに増加見込み
県観光文化・スポーツ部によると、今年の上半期に県内に宿泊した外国人の数は、統計を取り始めた2011年以降、最多となった。従業員10人以上の施設に国・地域別の客数を聞いた調査では、中国人が24万7250人で最も多く、台湾(13万1000人)、タイ(8万2840人)と続き、この上位3カ国が5割を占めている。
増加の要因について、県は円安のほか中国などが日本行き航空機を増便したことが影響したとみている。秋にかけて、さらに観光客が増えるとみられ、傾向は今後も変わらないと予想する。
◇宿泊マナーなどトラブルも
増加する外国人観光客に、県内観光地も対応に追われている。富士河口湖町の精進マウントホテルでは今年、外国人スタッフを2人増やし、今後さらに増やすことを検討している。従業員の60代男性は「最近は欧米よりアジアのお客様が目立つ。日本語ができるお客様は少ないので、外国語が使える人材を増やすのが急務」と語る。秋の紅葉シーズンには、さらに多くの観光客が来ることを期待している。
一方、同町で別のホテルを経営する70代男性は「一部の外国人が宿泊マナーなどでトラブルになることがある」と本音をのぞかせた。河口湖畔でサイクリングの事故や危ない運転を目にすることも多いといい「これ以上(観光客が)増えると、どうなるか」と心配する。
町では昨年、富士急行河口湖駅近くにあるコンビニエンスストアが、富士山を望む人気のスポットとして話題となり、町は撮影を妨げる幕を張るなど、オーバーツーリズム(観光公害)対策を行った。現在も警備員を配置するなどの対応は続いている。町観光課の担当者は「観光客が増えるのはありがたいが、対策も必要になる。(河口湖畔以外の)西湖、本栖湖、精進湖などの魅力をホームページで伝え、外国人観光客が分散するよう、PRに力を入れていきたい」と語った。【杉本修作】
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