来夏も必要かも?“着る冷凍庫”や通勤半ズボン…猛暑で売れたもの
記録的な酷暑となった今年の夏、人々はどのように暑さをしのいでいたのだろうか。家電や衣料品を扱う企業にこの夏の売れ筋を聞いた。
◇家電は「イエナカ」需要が影響か
家電量販店のノジマによると、今年6~8月で最も売れたのは「扇風機」で昨年同期の98%増と約2倍だった。次いで「エアコン」「調理家電」が続いた。調理家電ではフードプロセッサーやジューサーミキサーが人気を集めた。ノジマの担当者は「酷暑の影響で外出を控えた人が多く、イエナカ調理家電が伸びたのではないか」とみている。
◇仕事用半ズボンは「想定以上」
青山商事が運営するスーツ専門店「スーツスクエア」では、通勤仕様として初めて投入した男性用のハーフパンツ(5489円)が好調だ。「トライアル販売でしたが想定以上」(同社担当者)という。夏の長期化でオフィスカジュアル化は進む一方、「ほどよいきれいさ」のニーズは高い。
そこで、スーツ作りの技術を生かしたデザインや上質な生地にこだわった商品を企画。「涼しさを感じられながらも、カジュアル過ぎずきちんと見える」点が支持されたと分析する。女性用では、半袖デザインのジャケットが売れ、販売数は昨年の2倍。定着しつつあるとみている。
◇ワークマン「着る冷凍庫」が人気
作業服販売のワークマンでこの夏、同社としては最多となる150万点の販売数を記録したのが、多機能Tシャツ「氷撃冷感(R)-10℃半袖Tシャツ」(580円)。汗など水分と反応する気化冷却によって表面温度を下げ、ひんやりとした着心地になるという。
ワークマンの担当者は「直接的に涼しくなれるようなウエアが受けた」といい、安さも手伝って複数買い求めた人が多かったという。6月からは、職場の熱中症対策が義務化。「企業からまとまった注文が入ったことも追い風だった」と話す。
また、ワークマン社内で「着る冷凍庫」と称される「ペルチェベスト」(1万9800円)は、昨年比2倍の約10万点が売れた。ベストに付属するモバイルバッテリーの電源を入れると、背中などに付けた5個のプレートが冷えて涼しくなる仕組み。スイッチの切り替えで温かくもなるため、冬でも使える。記者が試着させてもらうと、触れ込みにあるように「瞬時に」冷感・温感に包まれた。
屋外作業時などの暑さ対策として多用されるが、従来からあるファンが付いたものに比べ、音や膨らみがないことから日常利用もみられるようになったという。災害時に電気が使えない状況下での活用も見込む。「見た目や重さなどの課題を改良していきたい」といい、さらに裾野を広げたい考えだ。【嶋田夕子】
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