コメ5キロ平均4275円、3週連続値上がり 銘柄米以外の価格影響

2025/09/19 19:04 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 農林水産省は19日、全国のスーパー約1000店で8~14日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が前週より120円高い4275円となり、3週連続で値上がりした。4000円台も2週連続だった。高値のついた早場米の新米販売が広がり、販売数量全体に占める割安な備蓄米の割合が下がった。備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」など、銘柄米以外のコメが値上がりしたことも影響したとみられる。

 販売数量に占める「ブレンド米」などの比率は22%だった。前週より8ポイント低く、3週連続の下落。平均価格とともに3月末ごろの水準になった。

 種類別の平均価格(5キロ)は、ブレンド米などは3993円で、前週から268円の上昇となった。安価な随意契約の備蓄米の流通量が減った可能性がある。銘柄米は4353円で、前週より9円値上がりした。

 一方、農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週より97円安い3158円。随意契約の備蓄米のみは前週比で17円安い1982円だった。

 また随意契約での備蓄米の販売数量は、14日までの累計で14万7503トン。都道府県別では東京都が1万3359トンで最も多く、最少は秋田県の188トンだった。【渡辺暢、中津川甫】

毎日新聞

経済

経済一覧>