パワハラ疑惑のJ3高知・秋田監督が辞意 運営側への不信感理由に

2025/09/19 20:35 

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 監督による選手、スタッフへのパワーハラスメント問題が浮上していたサッカーJ3、高知ユナイテッドSCの秋田豊監督(55)は19日、高知市で緊急の記者会見を開いた。自身の行為がパワハラ認定を受けたと明らかにした上で、運営会社社長への不信感を理由に監督を辞任する意向を表明した。

 パワハラ問題は、6月に選手、スタッフからの指摘で判明。同29日から秋田氏は監督を離れて休養に入っていた。チーム運営会社は弁護士などによる特別調査委員会を設置して当事者のヒアリングなどを実施し、パワハラの有無を調べた。9月19日現在、結果は公表されていない。

 個人として会見を開いた秋田氏によると、8月12日、特別調査委員会で議論された18事案のうち6事案をパワハラだったとする裁定があったという。秋田氏は9月11日になって、運営会社の山本志穂美社長から詳しい内容を初めて聞き、辞任を要請されたという。

 秋田氏はパワハラについては「認識が甘かった。申し訳なく思っている」と謝罪した。そのうえで「8月に特別調査委員会の裁定が下りたのに、9月まで内容を知らせなかったのは、私がチームに復帰できないように引き延ばしていると感じた。休養して3カ月近くが経過し、これ以上無駄な時間を過ごしたくないと思った」と述べ、辞意は運営会社社長への不信感が強まったことが理由だと強調した。【小林理】

毎日新聞

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