WEST.、七色に彩られた音楽の“自分たちらしさ”と、伝えたい想い【インタビュー】

サブスク配信が開始、WEST. が語る音楽の強み 撮影:山崎美蔓※崎=たつさき(C)ORICON NewS inc.

【番組カット】大盛りあがり!大爆笑する重岡大毅&小瀧望ら
ラインナップされた楽曲は“関西色”にあふれたワチャワチャにぎやかな楽曲、力強いメッセージソング、艶やかなラブソング、ハードなダンスナンバーと実に、バラエティー豊か。今年は大阪・万博記念公園で初の主催フェス『WESSION FESTIVAL 2025』も開催するなど、アーティストとして飛躍をみせる7人にインタビューを実施。着実に広がり、深まっていくWEST.の“音楽”についてさまざまな角度から深堀りながら話を聞いた。
■「なにかのきっかけを待っている人」に聞いてほしい
――まず、サブスクで解禁されますが、みなさんが思うWEST.の音楽の強みとはなんですか。
桐山:僕らは12年目なんですけど、最近はメッセージ性の強い音楽をさせていただいていて「ええじゃないか」のようなワチャワチャソングから始まり、今は自分たちで歌いながらも自分たちの背中を押すような歌詞の強さが強みだなと感じます。
濱田:聴いていて明るい気持ちになれること。僕はWEST.の楽曲を家でもよく聴くのですが、自分自身、歌っているパートもレコーディングをした後に「よかったな~」と満足できています。
重岡:楽曲の幅の広さかな。そんな楽曲を披露できるライブが良いなと思っている。基本はアツい感じですが、笑顔を届けられるのかな。とにかくライブに来てほしい。そんな思いで楽曲を聴いてもらえたらうれしいです。
神山:確かに、背中を押す楽曲もトンチキも楽曲の幅が広い。WEST.らしいなというみなさんのイメージとはまたギャップのある曲も多いんじゃないかな。
藤井:その幅の広さでいえばアイドルっぽさもありEDMチックな曲もあるけど、それをすべてやってみた上でのロックも俺たちの特色かな、と思います。
小瀧:デビューから11年経ったからこそ、それぞれの歌詞に芯があって魂が歌に乗っかっている。曲によっては世界観も全然違うけど、俳優業をやってるメンバーも多いですし、その楽曲の世界観にナチュラルに飛び込んで、だからこそ説得力だったりストーリーを感じられたり、いろんなことを楽しめるんじゃないかな。
中間:幅広い楽曲性は強みだよね。7人それぞれ好きなもんもキャラクターも違う。イケイケ曲なら神ちゃん、優しいバラード曲なら濱ちゃん。7人が違うからこそできているんだよね。
――そんなWEST.の音楽の強みを支えるのが7人全員ボーカルであること。今、隣に座っているメンバーの音楽活動における魅力、歌声の良さを感じている箇所を教えてください。
中間:のんちゃん(小瀧)はめちゃくちゃ声が良い。スパンと抜けて、曲によっても雰囲気が変わる。あとは勝手にパワーも感じていて。のんちゃんの歌声を聞くとパワーをもらえます。
小瀧:流星はやっぱりハモがいいんです。上ハモはほぼ全員がやっていますがサビの下ハモは流星が担当しているので、流星がWEST.の曲のサビの厚みを出してくれています。
藤井:(隣の神山に)なんでもできる!ラップもバラードもロックの歌声もいける。逆になにができないの?(笑)簡潔に言うとなんでもできる!
神山:恐縮です(笑)。濱ちゃんは、ライブはもちろん『千鳥の鬼レンチャン』でもほかのアーティストさんの楽曲を歌う機会が増えてきて、歌に対する探究心が強くなってる。もう十分うまいのに、まだうまくなろうとしてる。年齢を重ねれば、のどの筋肉の関係でレンジって下がっていってしまうものなのに、濱ちゃんはどんどん上がっているんじゃない?と思うほどの探究心を持っている。今後が楽しみです。
濱田:ありがとうございます!楽しみにしていてください。しげ(重岡)は、アホなんですけどライブになったときに一体感をつくってしまう男です。声もいい声ですし、引っ張るのがうまい。そこまで僕らに興味なくライブに来てくれた人や、ちょっと声を出すことに恥ずかしさを感じている人のことも引っ張ってしまうのではないか。会場を巻き込んでしまう男です。
重岡:え~と桐谷くんは…。
桐山:あ、桐山です。
重岡:人生山あり、谷あり!…。声が好きです。昔から歌が好きなことが伝わるくらいのびのび歌う。やっぱりめちゃくちゃ声が豊かなんです。ライブで聞くとよりビリビリと感じる。良い個性を持った歌声をしていると思います。
桐山:WEST.の明るいイメージを支える声質が淳太くんなのかな。キーもレンジも高いですしフワッと歌ったとしても芯があるのが中間さんの声なんじゃないかな。
■今まで一番衝撃的だった曲は?実はライブでやってみたい曲は?
――これまでWEST.の音楽に出会ったことのない人もいらっしゃるなか、サブスク解禁をきっかけに、どういう人にぜひWEST.の楽曲聞いてほしいですか。
濱田:その質問を待ってました…。なにかのきっかけを待っている人。
重岡:いいこというなぁ!!(スタジオに響き渡る声)
中間:カミナリかと思ったわ(笑)。
濱田:僕が作った「ムーンライト」でいえば。
重岡:俺な!俺が作った!
濱田:この曲が好きな理由は、サビの歌詞にあって。大人になっていくにつれて、これからどうなりたい、どうしなきゃいけないか、決めないとちゃんといけない気がして…。いつも「う~ん」って思っていたんです。この曲の「決めたくないな」「どこまでも行けそうな気がしてさ」という歌詞を聞いて、決めずに突っ走れるっていいなと自信をもらったんです。それがきっかけに、歌う時にもなにかもってないといけないわけじゃなくて、応援する気持ちで十分なんやなって思えましたね。
――このほかにも、サブスク解禁で“まずこの一曲を聞いてほしい!”という楽曲を教えてください。
桐山:僕は「アンジョーヤリーナ」。関西弁で“ぼちぼちいきや”って意味があります。僕らの楽曲はソフトに背中を押すものもあれば、ドンッと押してくれるものもあり、歌詞に意味のないものもある。そんなおもちゃ箱みたいな楽曲たちを楽しんでほしいです。
濱田:むずい!僕が一番聞いている曲は「ムーンライト」。僕が作った曲で…。
重岡:俺や!
濱田:とにかくフェスでやりたくて僕が作った曲。
重岡:お~れ!僕だよ~ん!僕は「バニラかチョコ」。これは濱田が作った曲で…。
濱田:そう、僕が作っ…。
重岡:俺や!!!!!歌詞も曲も俺!!(スタジオに響き渡る声)良い曲なのでぜひ聞いてほしいです。
神山:僕は「PARTY MANIACS」。WEST.がデビューして1年くらいしてできた曲なんですけど初めて聞いた時に衝撃を受けて、自分のなかでの音楽性が変わった曲でもあります。僕らのイメージとのギャップがあって“こういう楽曲も歌ってるんだよ”と伝えられたらうれしいです。
藤井:僕がオススメしたいのは「しらんけど」。僕のおいっこちゃんがノリノリだったので…子どもも「しらんけど」「しらんのかい」がわかりやすく刺さるのと、おっちゃん、おばちゃんもすぐ覚えてくれる楽曲やし、もっと広まってほしいな。
小瀧:「Rainbow Chaser」。始まりは静かですが壮大なストーリー。後半につれてアツくなるんですけど、パブリックイメージとはまた違う表情を見てもらえるんじゃないかな。
中間:僕は「We are WEST!!!!!!!」。WEST.の空気感が詰まっているし、この楽曲でメンバーの名前を覚えてほしいです。
――耳で聞いて、もし気に入ったら次に実際にパフォーマンスしている姿をMVやライブ映像を見てほしい曲はありますか。
中間:「YSSB」は目でも楽しめる音楽だよね。
藤井:パブリックイメージとはギャップを感じられる楽曲だよね。僕は…名前を出すのが二度目ですごく好きな人みたいになっちゃうけど「しらんけど」(笑)。ライブでは、濱ちゃんがシュールな顔がうまいんですよ(笑)。耳で聞くのはもちろん、みんなの“しらんけど顔”を見てほしいです。
神山:突っ込むためにステージ上を走り回っているアイドル見たこともないもんなぁ、淳太(笑)。
藤井:必死にアホなことをまじめにやっているところを見てほしいです。
――みなさんが、これまでのなかで最初に聞いて衝撃だった楽曲はありますか。
中間:「DOKODA」です。デモテープを聞いたときに自分の名前から始まったのでびっくりしました。“なんやこれ!”って思いました。
神山:僕は、いっぱいあるけど、「ホルモン?関西に伝わりしダイアモンド?」かな。「ホルモン」は結構、衝撃的な楽曲やったな。本来、捨てるべき場所というか。
中間:もともと「ほうるもん」だったという一説があるんだよね。
神山:そう。それで、歌詞はホルモンのことを歌ってるのにロックでオタ芸を踊っていて…カオスな楽曲なんですが、事務所全体のコンサートでも一回披露したことがあったんですが、まさかのお客様がみんな踊ってくれて『知ってくれてるんや!』とまたひとつ衝撃でした。
――続いてレコーディングで苦労した曲、ものにするまで大変だった楽曲を教えてください。
藤井:神ちゃんが制作に携わった「WESTraight」は独特のラッパーならではの技術を使っていたり、デモを聞いて“この再現って無理やな”って思っていたからめちゃくちゃ難しかったです。
重岡:なんやろ!僕は全編英語の楽曲!「Paradise」ですね。英語はしゃべれないので、それは大変でした。英語が話せるディレクターさんに聴いてもらって、その人がOKを出すまでひたすらやる。それは結構つらかったですね(笑)」
――また、自分たちが思う隠れた名曲はどれだと思いますか。
濱田:「しらんけど」。一応隠れていると思ってます。知らん人もまだいるなってあんなメッセージのない曲が元気がでるってすごくないですか。「しらんけど」て言ってるだけなのに…僕らはあの曲を聞いて実は発売まで眠らせたんです。めちゃくちゃ眠らせて、今や!ってタイミングで出したのですがあの曲を聞いた瞬間は衝撃が走った。メッセージ性はないけど隠れた名曲ですね。
小瀧:僕は「君のために歌わせて」ですね。全部好きですけど、特にこのバンドが好きで。めちゃくちゃバランスが良くて、古き良き、うちの事務所っぽいアイドルっぽさも感じつつ、王道J‐POPみたいな感じがして好きです。でもライブとかではやってないので、レコーディング以外で歌っていない隠れた名曲ですね。
――なるほど、これだけ曲数があればあまりパフォーマンスされていない楽曲もありますよね。ライブではあまりやっていないけど、実はやってみたい曲を挙げるとしたら。
藤井:みんなが覚えてるかもわからないけど「儚」。和の演出ができそうだし、うちの事務所っぽさも感じる伝統的な曲って感じで好きですね。
――ライブでは歓声で反響の大きさが伝わる部分もあると思いますが、自分たちの想像以上にファンから反響があった楽曲はありますか。
桐山:「アンジョーヤリーナ」はそこまで人気だというのは意外でした。もちろん良い曲ですけど、テレビ局の方からも反響があって、レコーディングさせていただいてからめちゃくちゃ育てていただいた楽曲だという印象があります。
中間:俺は「コンビニ」。「コンビニ行くけどなんかいる?」は『CDTV ライブ!ライブ!』のフェスでも歓声が大きかった。「コンビニ行くけど…」っていうだけで歓声が上がったので驚きましたね。好きそうやなとは思ったけど、にしてもこんなに反応してくれるんやなってびっくりしました。
■アーティストとのコラボから見えた新たに伝えたい想い「“音楽って良いな”という感覚を与えたい」
――こう並べてみてもたくさんの楽曲がありますね。フェスやマンスリーレギュラー番組『WESSION』(WOWOW)でいろんなアーティストさんとのコラボレーションしたことで刺激を受けて、“こんなWEST.”を生み出したいという想いはありますか。
重岡:アツい感じというのは変わらず一生懸命やっていくんだけど、アツい!とかエネルギーにあふれるアーティストさんはたくさんいる。でも、俺たちは7人がボーカルで7人がマイクを持っているから、そこに、笑顔を足せるグループでありたい。お笑いということではなくて、ひとりがなにかあったら、6人がなんとかできる。アツさと笑顔、そこを追求していきたいな。
桐山:僕はカラオケで歌える楽曲を増やしたい。僕らの楽曲はキーが高いし、ただでさえ男性キーはきつい人もいるからカラオケで、気持ちよく歌っていただける楽曲を今後、突き詰められたらな。
藤井:『WESSION』では、いろいろなジャンルのゲストさんの色を楽しめて演奏できています。だから、決めすぎずに、機会があるなら、いろいろなことをやっていきたいなと思います。
濱田:まずは自分たちが楽しんでいる姿を見せたい。僕も自分が好きなアーティストが楽しんいる姿をみると、うれしくなるし、なぜか僕も頑張ろうという気持ちになれる。それを止めず、飽きずにやっていきたいです。
小瀧:アーティストさんとの出会いももちろん僕らは人との出会いで変わっていく、進化してきたと思うのでこれからの出会いでどう変わっていくのかが楽しみです。
中間:僕らは背中を押す曲が多いし、人生経験も歌に乗ってる。全員30歳になったらもっと深みが出ると思う。自分たちが経験したからこそ伝えられるメッセージがある。ぞれぞれの人生からいろんなことを伝えていきたいですね。
神山:ここ数年、フェスにも出演させていただいて、いつも思うのは、WEST.の音楽はやっぱり明るく元気で楽しくて。歌いたい、踊りたい、表現したいと突き動かされる感覚がある。僕も誰かの楽曲を聞くとその衝動に駆られるときがあり、それは『WESSION』で感じたことでもある。それぞれスタイルは違っても、やっぱり“音楽って良いな”という感覚をファンのみなさんはもちろん、まだ僕たちの音楽を聞いたことのない人にも与えられる存在になれたらいいな、と思っています。
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