横浜マリノス社長「哲学守る」 日産の株式売却検討は否定せず

2025/09/30 16:32 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 経営再建中の日産自動車がサッカー・J1横浜F・マリノスの運営会社の株式売却を検討していることを巡り、横浜マの中山昭宏社長(58)が30日、横浜市内で取材に応じた。

 売却検討については否定せず、「マリノスとして今の時点で何か公式で言えるものはない」と語った。

 サポーターに対しては「ご心配をおかけしていることに対して、おわびの気持ちを持っている」と述べ、「クラブのアイデンティティーやブランド、哲学を守っていく」とも語った。【高野裕士】

 中山社長の主な質疑応答は以下の通り。

 ◇「ご心配をおかけして……」

 <日産自動車が株式売却を検討しているとの報道により、世間で大きな反響が出ている>

 マリノスは日産自動車(サッカー部)の流れをくみ、脈々と受け継がれるDNAやブランドを大事にして、ここまで30年以上やってきたチーム。

 「マリノスはやはり日産がベースであってほしい」とサポーターやホームタウンの皆様がおっしゃるのはもっともだと思うし、私もそこは自分が持っている(思いの)基本ではある。

 <日産自動車は、シティー・フットボール・グループ(CFG、英プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティーなどを傘下に持ち、横浜マの一部株式を保有する英国の持ち株会社)とのパートナーシップ契約を解消した>

 CFGとマリノスが築いてきた関係は、今後も継続することにしている。マリノスに対して今までやってくれていたCFGのサポート、我々が活用できるCFGのリソースは変わらない。 

 <サポーターに向けての思いは>

 こういう報道が出て、心配されている方も多いと思う。ご心配をおかけしていることに対して、おわびの気持ちを持っている。

 日産自動車サッカー部の時代から大事にしてきたものが、今もマリノスというクラブの財産になっている。その財産が我々の価値になっている。

 その価値を支えてくださっているのは、マリノスのファン、サポーター、ステークホルダー、パートナー、スポンサーの皆様。その根幹はマリノスとして必ず守っていく。一瞬たりともぶらさずに、クラブのアイデンティティーやブランド、哲学を守っていくとお伝えしたい。

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>