「戸惑いあった」 公式戦初7回制に選手や監督は… 国スポ高校野球
国民スポーツ大会(国スポ)の高校野球硬式の部が29日、大津市のマイネットスタジアム皇子山で開幕し、軟式の部も含め、従来の9回制から短縮して7回制で実施された。
◇賛否反応さまざま
高校野球の公式戦で初めての7回制の導入により、1回戦は4試合とも約1時間半で決着した。
この日の第1試合は雨の影響で1時間遅れの午前9時半に始まったが、午後6時前に全試合が終了。試合時間は従来の9回制よりも30分程度短縮された。山梨学院で投打「二刀流」として注目を集める菰田陽生選手(2年)は「2番・一塁」でフル出場し、「あっという間に終わってしまうなという感じはあった」と1時間29分で終了した7イニングを振り返った。
ほかにも、選手や監督からは賛否さまざまな反応が聞かれた。
今夏の甲子園大会で初優勝した沖縄尚学の真喜志拓斗主将(3年)は「自分もそうだが、投手の球数など疲労を軽減できる点はメリットだと思う。でも、物足りなさというか心残りがあるので、そこはデメリット。自分は野球が大好きなので長くやりたい。9イニングの方が自分にはいいと思った」。
戦術や采配面にも大きな影響があり、序盤から先手必勝を意識した積極的な攻撃が目立った。五回終了後のグラウンド整備を終えれば、残るは2イニングとなる。
高川学園の松本祐一郎監督は「今までは整備後の後半をどう考えるかが勝負だった。経験がないので探り探り試しているような感覚。選手の準備も戸惑いがあった」と振り返った。
日本高校野球連盟は有識者らによる検討会議を発足させ、7回制導入に向けた議論を進めている。
国スポの7回制は検討会議の提案を受けて採用した。準決勝は30日、決勝は10月2日で大会は4日間(1日の休養日を含む)で順延なしの過密日程となる。出場校によっては秋季大会と日程が重なるため、選手の健康面などに配慮した。
今後の議論へ向けて貴重な場となるだけに、仙台育英の須江航監督は「国スポは公式戦だが、甲子園ではない舞台なので、まさにここで試さなきゃいつ試すんだという感じ。この取り組みから何かをつかんで学んで、一番いいところに落ち着けばいいんじゃないか」と受け止める。
大会第1日を終えて、日本高野連の井本亘事務局長は「(7回制を体験した)硬式、軟式合わせて16のチームがどう感じるかが大きなポイントになる。あとは運営サイドにとってはどうだったか。改めてきちんと意見を聞きたい」と語った。日本高野連は年内に一定の方向性を示す方針にしている。【長宗拓弥】
◇硬式の部 1回戦4試合の結果
○山梨学院4―0尽誠学園(香川)●
○県岐阜商5―1沖縄尚学●
○仙台育英(宮城)4―0日大三(東京)●
○高川学園(山口)2―1綾羽(滋賀)●
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