竜巻被害の静岡・牧之原市 住家「全壊」49棟、仮設用地を確保

2025/09/29 21:24 

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 静岡県牧之原市は29日、5日の竜巻による被害状況を発表した。27日までの被害認定調査で、住家の損害割合が50%以上の「全壊」は49棟になった。罹災(りさい)証明書交付申請は1260件あり、約67%にあたる845件の被害認定調査を完了した。

 仮設住宅に入居できる、全壊~半壊と判定された住家は27日現在196棟で、県は牧之原市内の公営住宅15戸と、「みなし仮設住宅」として利用する賃貸住宅88戸を確保した。これとは別に、市は被害の大きかった地区に隣接する約6000平方メートルの土地を確保。約50戸の仮設住宅建設について、県と協議を進めている。杉本基久雄市長は「アパートなどは自宅から遠い物件もあり、住民の希望とマッチしない場合もあるだろう。トレーラーハウスの利用を含め、さらに50戸の確保を県にお願いしたい」としている。

 一方、農業被害は農業用ハウスの損壊をはじめ施設被害が約8億円。イチゴ、カーネーションなど作物被害を含めると総額11億円以上を見込んでいる。【藤倉聡子】

毎日新聞

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