共産党の小池晃書記局長は２９日の記者会見で、自民党総裁選で小泉進次郎農相の陣営がインターネット上の配信動画に小泉氏を称賛する「やらせコメント」を書き込むよう要請するメールを支援者らに送信した問題を巡り「情けない。政権党の総裁選挙でデマまがいのことをやって、はしたなさ過ぎる」と非難した。国政選挙で野党にも向けられた可能性があるとして「党としてきちんと調査して明らかにすべきだ」と述べた。

　また、総裁選の候補者が主張する「解党的出直し」について、過去にも繰り返し使われた文言のため「何度解党しているのか。解凍（解党）、冷凍、解凍、冷凍を繰り返しているのではないか」と切り捨てた。

　新総裁選出後の国会での首相指名選挙での党の対応については、「参院選で示された民意に応える。同時に１人区の（野党候補）一本化で立憲と協力した経過も踏まえる」として、立憲民主党との協力を示唆した。一方、立憲の安住淳幹事長が２４日のＴＢＳ「ｎｅｗｓ２３」で、れいわ新選組、共産党、参政党の３党とは「あまりに立ち位置が違いすぎる」と述べたことについては「承知していない」とした上で、「真意はよくご本人に確かめたい」と語った。【富美月】