オランダ人抑留経験者を招へい 来日計698人に 「思いに区切り」

2025/09/29 18:55 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 政府が第二次世界大戦時に当時のオランダ領東インドで旧日本軍に抑留されたオランダ人を日本に招へいする平和交流事業が今年、30周年を迎えた。外務省は29日、今年度に招いた6人が長崎県の原爆資料館などを訪れ、小学生や大学生との交流を経て帰国したと発表した。訪日した抑留経験者は計698人となった。

 式典では涙を流す人もおり、当時子供だった参加者は「日本には複雑な思いがあったが、今回の交流で区切りがついた。人生の終わりに体験ができて良かった」と発言。85歳の女性は「両国は核廃絶で協力すべきだ。日本人にはネガティブな感情があったが原爆資料館などを見て日本人のつらさも理解した」と語ったという。【田所柳子】

毎日新聞

政治

政治一覧>