兵庫知事の定例会見時間、前倒しへ 下校時間帯の抗議活動を懸念

2025/09/29 22:12 

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 兵庫県は、これまで午後3時前後に始めていた斎藤元彦知事の定例記者会見を、10月から午前中~午後1時台開始に繰り上げると発表した。県庁(神戸市中央区)の周辺で行われる斎藤氏への抗議活動が近隣の小学校の下校時間と重なることから、児童の安全確保のため神戸市が県に対応を求めていた。

 定例記者会見は原則週1回、県庁舎2号館4階で開催されている。文書告発問題への斎藤氏の対応を巡る抗議活動は4月以降定例会見のたびに開催され、会見場に近い県庁舎北側の歩道橋周辺で拡声器を使って斎藤氏の辞職を求めるコールが繰り返されている。記者会見場で知事との質疑が聞こえにくくなることもあり、県は8月に窓ガラスに防音シートを設置した。

 神戸市によると、県庁周辺は近隣小学校の通学路となっている。会見時間が下校時間と重なり、児童が抗議活動の大きな音を嫌がって回り道して横断歩道を渡ったり、参加者に話しかけられたりしたこともあり、学校や保護者から懸念の声が上がっていたという。

 9月に神戸市議会で取り上げられことから、市が県に伝えた。県と定例記者会見を共催する兵庫県政記者クラブが協議し、10月の記者会見から開始時間を繰り上げることにした。【栗田亨】

毎日新聞

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