NEWS、“変身”テーマに多彩な表情魅せる 増田貴久の長年の構想を実現した唯一無二のライブ…

2025/10/10 04:00 

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『NEWS LIVE TOUR 2025 変身』横浜アリーナ公演より

 3人組グループ・NEWS(小山慶一郎、加藤シゲアキ、増田貴久)が9日、神奈川・横浜アリーナでコンサート『NEWS LIVE TOUR 2025 変身』(ニュースライブツアーニーゼロニーゴーヘンシン)を開催した。

【写真】世界観たっぷり!大きな樹の下で熱唱するNEWS

(※以下、ネタバレを含みます)

 今年結成23年目に突入したNEWSが、最新アルバムのテーマに掲げたのは”変身”。NEWSとリスナーの変身体験をテーマに、様々なアプローチで”変身”を表現したこのアルバムは、20周年を超えてなお秘められたNEWSの新たな姿に出会う、一物語を超えた超特大エンターテインメント。声優・山寺宏一のナレーションによる3篇の「講義」とアルバム楽曲を軸に構成される本ツアーは、セットや衣装、楽曲が様々に表情を変えながら、NEWSと観客が一体となって”変身”を遂げる、唯一無二のライブ空間となった。

 「weeeek」では、小山が「横浜いけるか!会いたかったぞ!跳べんのか!」とあおり、3人はジュニアを引き連れてセンターステージへ。会場全体で躍動するなか、加藤が「横浜ただいまー!」と投げかけると会場からは「おかえりー!」の声が上がり、一気に一体感が生まれていく。「あっちむいてほい」では増田が「みなさん!踊れる方は一緒に踊りましょう!」と呼びかけ、歌に合わせてグーチョキパーを思わせるかわいらしい手振りをファンとともに踊ったり、それぞれトロッコに乗り込み手を振りながら歌唱する楽曲もあるなど、横浜アリーナ全体をステージとして作り上げていった。

 今回は、ライブ演出も担う増田の、長年温めていた構想がついに実現。幕開けでは一見まっさらな状態のステージが、バルーン装飾により豪華絢爛な”お城”に変身。お城の上に君臨するNEWS が力強く歌い上げると、会場のボルテージは急上昇。ほかにもセンターステージに全長約13メートルの巨大な”樹”が出現したり、桜の花吹雪、雪のように輝くバブルが上から降り注ぐなど、会場全体が春から冬へと色鮮やかに移り変わっていく。

 NEWSは、今年6月に代表曲「チャンカバーナ」を全編英語詞でアレンジした、「Chankapana (English Version)」をリリース。本ツアーでは日本語と英語をMIXした特別バージョンで披露。歌舞伎の女方へ“変身”するような楽曲「ごめんあそばせ」は、女性口調をモチーフにした物語と歌唱が魅力の一曲。華麗な花魁の姿に変身したNEWSが、キセルや手鏡などの小道具を手に妖艶に歌い上げる。アルバム「変身」収録のカバーソング「タッチ」では時にバンドメンバーと楽しげに肩を寄せ、増田の1stソロアルバム「喜怒哀楽」に収録された、加藤作詞提供曲「おやすみなさい」は3人で歌うスペシャルな演出で披露。「君のままで」は、“変身”というテーマを通じてありのままの”あなた”を肯定するメッセージが込められた、アルバム締めくくりの楽曲。メンバー3人直筆の「君のままで」という文字がメインステージのビジョンに大きく映し出される演出も。

 また、増田がデザイン・プロデュースを手掛ける衣装は、ブロックに合わせてガラリと異なる印象に。オープニングのお城に君臨する貴公子のようなスタイルから、大人の風格を漂わせるピンクのスーツまで、NEWSの佇まいも大変身。最終ブロックでは、本ツアーのために増田の私物100点以上がコラージュされた、独創性あふれる三者三様の衣装で登場し、ステージを彩った。

 MCに入ると、小山が「メンズー!お姫ー!立ち見ー!」とコール&レスポンス。これに加藤が「“お姫”で大丈夫?」とニヤリとし、さっそくファンイジり。増田は「みんなが“お姫”として認識してるなら、私は“King & Prince”として…あれ?」とひとすべりし、一気に会場が和んでいく。また、増田が「最近後輩も増えてキャラ被ってんの。(Hey! Say! JUMPの)山田、(Snow Manの)目黒あたりと被ってて、ラウールはやっぱモデル体型過ぎてジャンルが違うかな」とボケて笑いが起こる中、加藤が「…そんなこと言って、悲しくならない?」とツッコみ、小山が「まっすーは唯一無二ですよ」とフォローする一幕も。

 NEWSの25周年では何がやりたいかという話題や、事務所の『カウントダウンコンサート』での増田の干支のコスプレ話など、終始笑いの絶えないMCとなったが、加藤は「関係者がライブ後にあいさつするんだけど、大体のあいさつが『NEWS、MCおもしろいね!』って」と明かし、小山も「言われる。ぜんぶそこから」と共感。毎回のMCの盛り上がりに意図しない感想が返ってきて、複雑な心境になっていることもぼやき、笑いを誘った。

 また、本ツアーでは、渡辺惟良、上原剣心、高橋奏琉、小山十輝、小久保向一朗、岡橋亮汰ら6人のジュニアがバックとして出演。2021年開催の『NEWS LIVE TOUR 2020 STORY』以来、約4年ぶりとなるジュニアとのツアー共演では、ジュニアコーナーでの「希望~Yell〜」歌唱をはじめ、NEWS からジュニアへのバトンをつなぐ、特別な空間が作り上げられた。

 最後のあいさつで、小山は「NEWSは22歳になりました。今までいろんな変化がありましたが、ゆるぎなく変わってないことはこの3人は船を降りていません。NEWSの船はこれからもこの3人と皆さんと一緒にオールを漕いで進めていきたいと思いますが、いかがでしょうか」とファンに再確認。「そしてもう1つ。この事務所の伝統である“先輩に憧れる”。それを守っていけるように僕らも頑張ります」と意気込む。「なので皆さん、ジュニアの応援、後輩の応援もどうか、よろしくお願いします!」と呼びかけた。

 2時間半にわたり全28曲を届けたNEWSは、パフォーマンスでは、時に情熱的に、時にクールに、時にキュートにも魅せ、さらにトークではわちゃわちゃと変わらぬ笑顔を届けた。加藤は、最後も目が動くおもちゃで“ザコシゲ”になって愉快にあいさつ。それでも「一生懸命生きてるから、みんなが応援してくれる。そしてみんなも一生懸命生きてる顔してる。だから俺、応援するよ。俺はみんなの推しだけど、みんなは俺の推しだから!」と愛を伝え、締めくくった。

 同公演は横浜3日間で約4万5000人を動員。20日、21日に福岡でも行われ、全国8都市19公演で約20万人の動員を予定している。
ORICON NEWS

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