「空気が違う感じがした」 横綱・豊昇龍が下鴨神社で奉納土俵入り

2025/10/09 19:29 

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 大相撲の横綱・豊昇龍の奉納土俵入りが9日、世界遺産・下鴨神社(京都市左京区)であった。同神社での土俵入りは初めて。秋晴れの澄んだ空気の中、木々に囲まれた楼門前で迫力ある土俵入りを披露した。

 下鴨神社で2036年に行われる「第35回式年遷宮」に向けた事業の一環。同神社は平安時代に古代相撲が行われていた記録があり、江戸時代には勧進相撲も実施されるなど、相撲と縁深いという。さらに、豊昇龍が所属する立浪部屋の関係者と同神社が関わりがあったことから、奉納土俵入りが実現した。土俵は今回のために楼門前に用意した。

 この日はまず、豊昇龍は境内の舞殿に上がり参拝した。その後、太刀持ちに平戸海、露払いに明生を従え、「雲竜型」の土俵入り。見守った相撲ファンからの「ヨイショ」のかけ声とともに四股を踏み、力強いせり上がりを披露した。

 豊昇龍は下鴨神社について、「来たのは初めて。参拝してもちょっと(空気が)違う感じがした。素晴らしいところ」と強調。そして、「(土俵入りで思うことは)いつも一つだけ。けががないようにと、願ってきた」と話していた。【大東祐紀】

毎日新聞

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