トランプ氏、元部下ボルトン氏の警護を外す 批判への意趣返しか

2025/01/22 10:53 

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 米国のボルトン元国連大使は21日、トランプ大統領の指示で、大統領警護隊(シークレットサービス)による警護を受けられなくなったと明らかにした。ボルトン氏はイラン当局の暗殺の標的になったことがあり、バイデン前政権が警護をつけていた。

 トランプ氏は、第1次政権を去った後に自身を批判するようになったボルトン氏を敵視しており、警護を外したのは意趣返しだとみられる。

 ボルトン氏は外交・安全保障のタカ派として知られ、第1次トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を務めた。しかし、北朝鮮やイランを巡る意見対立を理由に2019年9月に解任され、トランプ氏の外交を批判するようになった。

 ボルトン氏は21日のX(ツイッター)への投稿で「トランプ氏の判断に失望したが、驚きはない。(暗殺の)脅威は残っており、それはトランプ氏自身の暗殺をイランが企図した事件でも示された」と述べた。【ワシントン秋山信一】

毎日新聞

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