米運輸安全委、管制官の事情聴取開始 ヘリのブラックボックスも回収
米国の首都ワシントン近郊で小型旅客機と米軍ヘリコプターが衝突した事故で、国家運輸安全委員会(NTSB)は1月31日の記者会見で、旅客機が着陸を試みていたロナルド・レーガン・ナショナル空港の航空管制官から事情聴取を始めたことを明かした。旅客機のブラックボックスに加え、新たにヘリコプターのブラックボックスも回収したと説明。これらのデータを照合し、事故原因の究明を進める考えを示した。
ブラックボックスには、コックピット内の音声を記録したボイスレコーダーと飛行データを記録したフライトレコーダーが搭載されている。NTSBは会見で旅客機のブラックボックスについて、浸水があり水分除去の作業をしているとし「データを入手できると確信している」と語った。
事故原因に関し、トランプ大統領は自身のソーシャルメディアに「(米軍ヘリ)ブラックホークは高度200フィート(約61メートル)の制限がある空域で、それよりもずっと高い高度を飛んでいた」と投稿。ヘリに責任があったとの見方を示し、「今回の問題を理解するのは複雑なことではない」と主張した。
米メディアによると、レーガン空港周辺では、民間航空機との接近を避けるため、軍のヘリは200フィートより低い高度で飛ぶよう求められているという。連邦航空局(FAA)は31日、同空港周辺でのヘリの飛行を制限した。
一方、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、ヘリが認められた飛行経路を外れて飛行していたと指摘。このため、旅客機のパイロットは滑走路に向かって旋回する際、ヘリが近くを飛んでいることに気づかなかったとした。また、1人で航空機とヘリの管制を掛け持ちしていた航空管制官が、ヘリと旅客機の接近を防ぐことができなかったなどと報じた。
事故は29日夜に発生。旅客機は中西部カンザス州ウィチタからレーガン空港に向かい、乗員4人と乗客60人が乗っていた。一方、ヘリは夜間飛行の訓練中で、3人が搭乗していた。
地元消防の幹部は31日、2機の乗客乗員ら計67人のうち41人の遺体が収容され、28人の身元が確認されたと明らかにした。
在米日本大使館によると、日本人が被害に遭ったという情報はなく、米国政府や旅客機を運航するアメリカン航空からは「(衝突した)旅客機に日本人が搭乗していたという情報はない」との連絡を受けているという。【ワシントン西田進一郎】
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