インド機墜落の原因、3カ月以内に調査委が報告書 政府方針

2025/06/15 10:21 

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 インド西部アーメダバードで墜落したエア・インディア機を巡り、ナイドゥ民間航空相は14日、インド当局などの調査委員会が原因について3カ月以内に報告書を提出すると明らかにした。

 旅客機は墜落当時「エンジンの推力がなかった」とする報告もある。当局は、すべての可能性について調査を進めるとしている。

 英ニュースサイトのインディペンデントは13日、離陸直後にエア・インディア機の機長が「推力がなく、エンジンが停止し、上昇できない」と管制官に伝えていたと報じた。旅客機は離陸後、一旦は上昇したものの、高度約200メートルから降下し、墜落した。

 ロイター通信によると、現地には既に米英の調査支援チームも到着しており、調査がエンジンの推力や翼のフラップ(高揚力装置)の状況、離陸後も車輪が出たままだった理由などに焦点を当てて進められているとしている。

 墜落現場では、これまでに270人の遺体が収容された。地元メディアによると、収容先の病院が14日、犠牲者の遺族に遺体の引き渡しを始めた。遺体は現在、身元確認が困難なため当局や病院がDNAによる調査を進めている。

 14日時点で親族と一致したのは11人で、引き渡しに時間がかかるとみられる。【ニューデリー松本紫帆】

毎日新聞

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