攻撃受けたイラン核施設、放射能汚染なし 核関連物質、事前に移動か

2025/06/22 13:09 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 イラン原子力庁は22日、米軍の攻撃を受けた核施設の周辺で「放射性物質による汚染の兆候は確認されず、周辺住民に危険はない」と明らかにした。ロイター通信が伝えた。

 またイラン国営メディアは、中部フォルドゥなどの核施設から核関連物質は事前に別の場所へ移されていたと伝えている。

 イラン原子力庁は同日声明を出し、米軍による攻撃を「国際法違反だ」と批判し、核開発は「国家事業であり、決して止めることはない」と主張した。攻撃対象となった核施設はいずれも国際原子力機関(IAEA)の監視下にあったとしたうえで、今回の米軍による爆撃は「IAEAの無関心さや、あるいは協力の陰のもとで起きた」として、IAEAにも批判の矛先を向けた。

 一方、イランメディアは最高指導者ハメネイ師の代理を務める地方指導者らが、中東地域に展開する米軍への攻撃や、米英独仏の船がホルムズ海峡の通過を認めない措置を講じるよう求めていると伝えた。【カイロ金子淳】

毎日新聞

国際

国際一覧>