人型ロボットの競技大会 中国で「世界初」開催 サッカーなど熱戦
500台超が参加する「世界人型ロボット・スポーツ大会」が中国・北京市で開幕し、15日から競技がスタートした。陸上競技、サッカー、格闘技のほか、ホテルや病院での業務を想定した競技も行われ、ロボットたちがコミカルな動きで会場を沸かせた。
大会は、北京市政府や北京に事務局を置く「世界ロボット協力組織」などが主催し、「世界初の人型ロボットによる総合大会」とうたう。地元メディアによると、中国、米国、日本、ドイツなど世界16カ国から大学や企業などの約280チームが参加した。
◇16カ国、280チーム参加
完全自律型の5体のチームで戦うサッカーでは、ロボットがよちよち歩きでドリブルしてゴールを決めると、観衆から歓声が上がった。格闘技では、2体が人間さながらのパンチを披露。勝負が決まると、勝ったロボットは万歳をして喜んでみせた。
人型ロボットに詳しい野村総合研究所の李智慧氏は「最も注目する種目はサッカーだ。ボールの方向を見て判断する推理能力や、他のロボットとの連係技術が検証できる」と指摘した。
◇「技術検証」の場に
中国は人型ロボットの研究・開発に注力している。大会開催の背景には、技術検証の場を提供し、世界の関連産業を主導していきたい狙いがある。
李氏によると、中国でロボット本体を開発する企業は昨年12月時点で110社を超え、世界の半数を占める。工場での部品搬送や、リハビリ治療での活用など、さまざまな実証実験が行われているという。
人型ロボットに複雑な動作を学習させるには、人間の動きなど大規模なデータが必要だ。李氏は「研究開発に多額の投資が必要な一方、商用化までの道のりは長く、企業間の競争が厳しい」と指摘する。また、事故が起きた際に誰がどう責任をとるかなど、安全面の課題もある。【北京・畠山哲郎】
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