ガーナ大統領が日本の官僚と12年ぶり「同窓会」 実は元大使館員
第9回アフリカ開発会議(TICAD)に参加するため訪日した西アフリカ・ガーナのマハマ大統領(66)は22日夕、東京都内のホテルで「元在ガーナ日本大使館員同窓会」に出席した。大の親日家で経済改革を担う実力派大統領。実は30年以上前に同大使館で現地採用の広報文化担当職員を務めていた。当時同僚だった外務省官僚ら5人と久々の対面を果たした。
マハマ氏は部屋に入るなり、満面の笑みで一人一人の名前を呼んで握手した。参加できなかった海外勤務中の2人も、当時のマハマ氏の呼び名である「ジョンさん」の思い出をメッセージ映像で寄せた。「同窓会」は2013年以来、12年ぶりだ。
同省関係者によると、マハマ氏が「大使館の求人広告を見て応募した」と話すと、日本側は「我々が判断ミスをせず、将来の大統領をきちんと採用できて良かった」と返し、皆で爆笑した。マハマ氏は27年の両国外交関係樹立70周年と野口英世ガーナ渡航百周年などに合わせ、「発展したガーナをぜひ訪問してほしい」とも語ったという。
マハマ氏は1991~95年にガーナの首都アクラにあった旧大使館で勤務。日本政府の方針に関するスピーチ案作りなど、現地職員では異例の重要任務も任された。
ガーナで黄熱病を研究し、死去した野口英世の伝記映画の広報活動も担当した。
マハマ氏はかつて、「大使館の仕事で日本人のきちょうめんさや気配りの重要さを学び、それが今の仕事にも役立っている」と話したこともあるという。
当時同じ担当だった外務省の永吉昭一福利厚生室長は「30年以上もずっと日本を大事に思ってくれていることが本当にうれしくありがたい」と話し、阪本浩一郎企画官は「誰にも分け隔てがないので決して悪く言われない人気者だった。退職時は皆惜しんだ」と振り返った。
マハマ氏は退職の翌年に国会議員となり、12年に大統領に就任。翌年に同窓会を実施し、今回は2回目をマハマ氏から呼びかけたという。義本博司駐ガーナ大使らも同席した。【田所柳子】
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