トランプ政権、国防総省のAI契約先を変更 無制限の軍事利用求め対立
トランプ米政権は27日、国防総省の機密通信網に人工知能(AI)サービスを提供する新興企業「アンソロピック」との契約を段階的に打ち切ると発表した。AIを無制限で軍事利用できるよう求めていたが、拒否されたためとしている。対話型生成AI「チャットGPT」を運用する米オープンAIが契約を引き継ぐ。
米メディアによると、アンソロピックは昨年7月から米軍の機密情報システムでAIを提供してきた。ただ、米国民に対する大規模な国内監視や、人間が制御しない「完全自律型兵器」への利用を懸念してシステム利用に制限を設けており、緩和を求める国防総省と対立していた。
米政権には、企業ではなく政府がAI利用をコントロールすべきだとの考えがあるとみられる。
アンソロピックはオープンAIの技術者らが2021年に設立。AIの安全性を優先する「責任ある開発」を掲げている。同社のAI「クロード」は長文処理能力の高さに定評がある。
国防総省は今後、6カ月でクロードを段階的に廃止し、国家安全保障を脅かす「供給網上のリスク」に指定する。通常は敵対国の企業などに対して講じられる措置で、米企業に対する指定は前例がない。米軍と取引のある企業も同社と取引できなくなる。
一方、オープンAIのアルトマン最高経営責任者(CEO)は27日の声明で、自社のシステムでも大規模な米国内監視や自律型兵器には制限を設けると表明した。ただ、アンソロピック社の条件と具体的にどう違うのかは明らかになっていない。
米政権とアンソロピックの関係悪化は、今年1月にベネズエラのマドゥロ大統領を拘束した軍事作戦がきっかけだった。米軍の攻撃で首都カラカスでは少なくとも80人以上が死亡したとされる。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどが作戦でクロードが使用されたと報じ、同社内部の不満が国防総省に伝わったという。
ヘグセス国防長官が同社のアモディCEOと24日に面談し、クロードの無制限利用を認めなければ国防総省の契約から排除すると通告。アモディ氏は26日、「良心に従い、要求は受け入れられない」と表明していた。
トランプ氏は27日、自身のソーシャルメディアで「米国は、我らの偉大な軍がどのように戦争を戦って勝つか急進左派の企業に指図されるつもりはない!」と投稿。政権の意向に従わないアンソロピックへの怒りをあらわにし、全ての連邦政府機関に対してクロードの利用停止を指示した。【ワシントン浅川大樹、金寿英】
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