「10分以内にシェルターへ」警報響くエルサレム 現地記者ルポ

2026/02/28 19:48 

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 米軍とイスラエル軍がイランへの軍事攻撃に踏み切ったことを受け、イランからのイスラエルへの報復攻撃が28日、始まった。エルサレム市内では早朝から警報音と迎撃音が鳴り響き、多くの市民がシェルターに身を寄せた。

 午前8時過ぎ、携帯電話から「ビー」というけたたましい警報音が鳴ると、画面にはイスラエル軍から「10分以内にシェルターへ避難せよ」との緊急のメッセージが表示された。急いでニュースを確認すると、イスラエルがイランを攻撃したと複数のメディアが伝えていた。

 パジャマ姿だった記者の1歳と3歳の子どもを慌てて着替えさせ、近くの地下シェルターへ向かうと、すでに約30人が避難していた。裸足のまま駆け込んだ人や、小さな赤ちゃんを抱えた父親の姿もあった。子どもに不安を感じさせまいと、絵本を読み聞かせる母親の姿も見られた。

 記者は子どもと妻をシェルターに残し、原稿を書くため支局へ戻った。その後も警報は約15分おきに鳴り、上空では戦闘機の「ゴー」という不穏な音が響き続けた。イランからのミサイルを迎撃する音なのか、時折、「ドーン」という衝撃音とともに振動が伝わり、思わず体がこわばった。

 飼い犬とシェルターに避難していたデボラ・シーゲルさん(66)は「できれば戦争をしない形で解決してほしかった。またミサイルにおびえる生活が始まるのだろうか」とため息をついた。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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