トランプ氏「カーグ島奪うかも」 早期終了目指しイランに圧力か
米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦を巡り、トランプ米大統領は29日、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューで「(イランの)石油を奪うことが望ましい」と述べ、原油取引の拠点であるカーグ島の占拠を検討していることを明らかにした。
一方で、仲介国パキスタンを通じたイランとの協議は順調だとし、「合意はかなり早く成立する可能性がある」とも主張した。
トランプ氏は早期の作戦終了を目指しているとみられる。米軍の追加派遣で地上作戦の準備を進めるのと同時に、交渉を通じた解決にも意欲を示し、イラン側に要求を受け入れるよう圧力を強めている模様だ。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は29日、トランプ氏がイランが保有する1000ポンドのウランを回収するための軍事作戦を検討していると伝えた。複雑かつリスクの高い作戦で、米軍部隊がイラン国内に数日以上とどまる可能性が高いという。
米当局者はWSJに対し、トランプ氏は部隊への危険性を考慮してまだ決断を下していないと説明した。ただ、イランの核兵器保有阻止という目標の達成につながる可能性はあるとみている。トランプ氏は側近に、戦闘終結の条件としてイラン側にウランの引き渡しを求めるよう指示しており、要求が通らなければ軍事作戦で回収するのも辞さない構えを示している。
トランプ氏はFTのインタビューでは、1月にマドゥロ大統領を拘束し、石油取引を管理下に置いた南米ベネズエラを例に出し、イランでも「石油を奪うことが望ましい」と語った。
また、カーグ島については「奪うかもしれないし、奪わないかもしれない。我々には多くの選択肢がある」と述べるにとどめた。仮にカーグ島を占拠した場合、「我々はしばらくそこにいなければならない」と述べ、駐留する必要が出てくるとの見方も示した。
イラン側のカーグ島の防衛態勢について質問されると、「彼らに防衛力があるとは思わない。簡単に奪えるはずだ」と答えた。
また、事実上の封鎖状態が続くエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡に関し、イランが石油タンカー「20隻」の航行を許可したと説明。米側の交渉相手との見方があるイランのガリバフ国会議長がそれを承認したとも語った。
さらに、イランで既に「体制転換」が起きたと改めて言及。「我々が現在交渉しているのは全く異なるグループだ。彼らは非常にプロフェッショナルだ」とも指摘した。【ワシントン松井聡】
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