トランプ氏「地獄まで48時間」 イランに停戦合意か海峡開放迫る

2026/04/05 10:37 

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 米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦を巡り、トランプ米大統領は5日、イラン国内で撃墜された米軍のF15E戦闘機に搭乗し、行方不明になっていた乗員1人について、救出したと明かした。また4日にはイランに対し、停戦合意を結ぶかホルムズ海峡を開放するかの期限まで残り48時間だとして、応じなければ「地獄が降り注ぐことになる」と警告し、改めて圧力を強めた。

 トランプ氏は自身のソーシャルメディアで、「ここ数時間、米軍は米史上最も大胆な救出作戦の一つを成し遂げた」と説明。救出された乗員は負傷はしたものの、問題はないとした。

 米メディアは3日、イラン上空でF15E戦闘機がイランに撃墜されたと報道。乗員2人のうち1人は救助されたが、もう1人が行方不明になった。米側はイラン側に拘束されることを警戒し、捜索活動を急いでいた。イラン側も捜索に乗り出し、乗員を捕まえた市民に懸賞金を支払うと呼びかけていた。

 停戦合意などの期限を巡り、トランプ氏は自身のソーシャルメディアに「私がイランに10日間を与えたことを覚えているか」と投稿。3月26日には、イランの発電所などへの攻撃を控える猶予期間を10日間延長し、米東部時間4月6日午後8時(日本時間7日午前9時)に設定していた。今回言及した期限はこれを指すとみられる。

 ただ、イランが要求に応じるかは見通せない。イランメディアによると、イラン軍事当局はトランプ氏の投稿に対し「敵対行為がエスカレートすれば、地域全体があなたたちにとっての地獄と化すだろう」と述べ、反発する姿勢を示した。

 トランプ氏は発電所攻撃の猶予期間を強調したが、国際原子力機関(IAEA)によると、4日に南部のブシェール原発付近に飛翔(ひしょう)体が着弾した。原発に近接する建物に被害が出て、警備員1人が死亡。周囲で放射線量の上昇は報告されていない。同原発周辺への攻撃は最近数週間で4回目だという。

 IAEAのグロッシ事務局長は「深い懸念」を表明。「原発の敷地や周辺は決して攻撃されてはならない」と訴え、核事故のリスクを回避するために軍事行動の自制を改めて求めた。

 また、イランメディアによると、イラン南西部フゼスタン州にある複数の石油化学施設も4日に米イスラエルの攻撃を受け、5人が死亡した。

 一方、イランも湾岸諸国へのインフラ攻撃を続けているとみられる。ロイター通信によると、クウェート政府は5日、イランの無人機(ドローン)攻撃で二つの発電・淡水化プラントが大きな被害を受けたと発表した。【ワシントン松井聡、ロンドン福永方人】

毎日新聞

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