トランプ氏「犯人捜し」躍起 米軍機乗員の不明報道、記者も脅す

2026/04/07 10:06 

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 トランプ米大統領は6日の記者会見で、イランが撃墜した米軍機の乗員の行方不明報道について、内部情報を漏らした政府関係者を見つけだすと述べた。国家安全保障に関わる問題として、当該の記事を書いた記者に対しては「情報源を明かさない場合、刑務所行きになる」と脅し、「犯人捜し」に躍起になっている。

 米軍機の撃墜を巡っては、主要メディアが3日、匿名の当局者の話として、米軍が乗員2人のうち1人を救助し、残る1人の捜索を継続していると伝えた。その後、トランプ氏が5日に行方不明だった乗員を救出したと明かした。

 トランプ氏は6日の会見で、報道を通じてイラン側に行方不明者の存在が伝わり、救出作戦が困難になったと主張。捜索に携わった人々を危険にさらしたとして、内部告発者について「異常だ。事態の深刻さを理解していなかったのだろう」と述べた。報道機関に情報源の開示を迫ることで突き止められるとの見通しを示した。

 一方、米紙ワシントン・ポストは、報道機関は米憲法修正第1条に基づき、政府が隠蔽(いんぺい)したいと考える内容を含めて公共の利益に関わる記事を伝える権利があるとの有識者の見解を紹介。情報提供者の身元を保護することで報道が可能になる面があるため、「トランプ氏の脅しは報道の自由にとって深刻な問題となる」との懸念を示した。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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