米軍がホルムズ封鎖開始 トランプ氏「イラン艦艇近づけば排除」

2026/04/14 10:04 

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 トランプ米大統領は13日、イランの港湾に出入りする船舶を対象とした、米軍によるホルムズ海峡の封鎖措置について、米東部時間同日午前10時(日本時間同日午後11時)に始まったと明らかにした。ホワイトハウスで記者団に語った。また、自身のソーシャルメディアでは、イランの艦艇が封鎖海域に近づけば「即座に排除する」と警告した。

 米政権はパキスタンで11~12日に行われたイランとの戦闘終結に向けた協議で合意を得られなかったことを受け、イランが「管理権」を主張する海峡の「逆封鎖」に踏み切った。イラン経済に打撃を与え、譲歩を引き出す狙いがある。

 トランプ氏は13日、イラン側の「適切」な人物から電話があったと説明。イラン側が合意を望んでいると主張し、交渉による事態打開に期待を示した。

 米中央軍によると、米軍の封鎖措置では、ペルシャ湾やオマーン湾に面するイランの港湾などに出入りする船舶の通航を制限する。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、15隻超の米軍艦船が封鎖のために展開していると報道。ロイター通信によると、米軍は関係者に対し、許可を得ずに通航した船舶は、拿捕(だほ)や進路変更の対象になると警告した。

 トランプ氏は13日の投稿で、34隻の船舶が12日にホルムズ海峡を通過したと説明。海峡が事実上封鎖されて以降最多の船舶だったとし、安全確保が進んでいると強調した。

 これに対し、イラン当局は13日、米国によるホルムズ海峡やオマーン湾での軍事介入の試みは失敗するだろうと指摘。ホルムズ海峡へのいかなる外国からの介入も、地域情勢の緊張を高め「世界のエネルギー安全保障の不安定化を招く」と批判した。

 一方、米ニュースサイト「アクシオス」は13日、米政権はパキスタンでの協議でイランに対し、ウラン濃縮を20年間停止するよう要求したと伝えた。また、高濃縮ウランを国内から撤去することも求めた。

 イラン側は濃縮の停止についてより短期間を主張し、高濃縮ウランに関しても撤去ではなく、希釈することであれば同意するとした。パキスタンなど仲介国が双方の相違を埋めるために動いているという。【ワシントン松井聡、エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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