英国王、米議会で「和解と再生」訴え 両国関係の重要性を強調
国賓として米国を訪問中のチャールズ英国王は28日、ホワイトハウスでトランプ大統領と会談し、連邦議会で演説した。米イランの戦闘を巡ってトランプ氏が「非協力的」として英国を繰り返し非難し、両国の「特別な関係」に亀裂が生じる中、国王は演説で「和解と再生が英米の物語の核心だ」と述べるなど、両国の協力の重要性を説いた。
今年は英国の植民地だった米国が独立してから250周年。国王は演説で「苦い分断から私たちは友情を築き、人類史上最も重要な同盟の一つに成長した」と指摘し、「いかなる意見の相違があっても、私たちは団結している」と強調した。
また、「欧州から中東に至るまでの紛争の時代」と国際情勢を表現し、ウクライナ危機については「真に公正で永続的な平和を確保するために、(英米には)同じ揺るぎない決意が求められている」と訴えた。
トランプ米政権が国際秩序に背を向ける中、国王は米国が国際社会と協力する必要性に繰り返し言及。北大西洋条約機構(NATO)にも触れ、米国と同盟国のコミットメントが「北米と欧州を共通の敵から守っている」と存在意義を語った。トランプ氏は、NATO加盟国が対イラン軍事作戦に協力的でないとして脱退をちらつかせている。
英国君主が米議会で演説するのは1991年のエリザベス女王以来で、史上2回目。演説に聴き入った上下両院の議員たちからは何度もスタンディングオベーションが起きた。
一方、トランプ氏も国王の演説に先立ち、ホワイトハウスでの国王夫妻の歓迎式典で、「特別な関係」が変わらないことを願うと演説。「米英の大切な絆は今後も続いていくと確信している」とも述べ、友好ムードを強調した。
トランプ氏と国王の会談は非公開で実施され、バンス米副大統領やクーパー英外相らも同席した。夜にはホワイトハウスで国王夫妻を招いての晩さん会が開かれた。【ロンドン福永方人】
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